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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

2012年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年12月

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「行政の仕組み」の改革について考える

 先日、次のようなご質問を頂いたので、私の考えも含めてご紹介させて頂きたいと思います。

「大津町内には町保有の遊休地や公立の小中学校の屋根等、電気の買い取り制度などお金に成る現状に、大津町にはなにも動きが無いのは残念です。他の自治体は自然エネルギーの利用には積極的に係わっている状況が報道されている現在、例えば大津では公共施設をLED照明に変換すれば、照明に使用される電気使用量が削減されるのに、その様な話も聞かれない状況です。如何でしょうか疑問です」(原文まま)


 質問に関して、公共施設のLED照明への変更の考えについては、私も同意するとともに残念に思っています。
 そして、新たな財源確保やLEDをはじめとした財政引締めの問題のみに限らずもう少し広く捉えて、住民から挙がるある種「当たり前」とも言える取組みが大津町で進まないのは、顕在化した課題を拾って対処する「土壌」「仕組み」がないからではないかと考えています(もちろん、「財政」に対する危機感の欠如も一因かとは思いますが)。

 よって、これからは行政の組織・制度等の「仕組み」の部分にまでメスを入れ、各部署に明確に責任と権限を割り振り、更に成果に対して定量的な目標を定める必要があると思います。
 そして、そうすることで行政の職員自身もより働きやすくなると考えています。


 私の以前勤めていた第一生命では、東日本大震災による電力不足を契機に本社の電気を全てLEDに入れ替えました。それまでも社内において「節電が必要」という共通理解はありましたが、それが具体的な形になって進んだのは国から一律での削減目標を定められたため、「権限や制度、評価まで踏み込んでトップが旗を振って推進したため」です。

 私は同社在籍時、「人員・コスト両面からの業務効率化」「組織改革」を所管する部署で業務を行いました。
 あくまでもそういった私のサラリーマン経験に基づくものですが、課題が改善のアクションに繋がらないのは、具体的に次の二点のような原因があるのではないかと考えいます。

①責任所管が明確でない
⇒担当所管、担当者に疑問や問題意識があっても他の業務を抱える中では忙殺されてしまう。例えば、電力関連の課題だから何となく「総務部」というように丸投げする。そして、成果に対する特段の目標も定めず、検討の過程や結果についてもトップが振り返らないケースも多い。よって、しかるべき立場の者がしっかりと業務の交通整理を行い「業務課題」として特定部署に割り振ることで責任を明確化出来る。

②評価制度が不明瞭
⇒責任を割り当てた後は、なるべく定量的軸に基づいた「評価」を行う必要がある。例えばLEDの問題では「○○町で30%の削減に成功したので大津町でも30%削減」という業務課題を提示する。そうすると職員はどうにかして目標を達成しようと必死で考え努力する。その中で、例えばLEDへの入替えのみでは達成不可能な場合には「ウォームビズを実施する」「電球の間引きを行う」「こまめな消灯を職員向けに敢行する」「他の市区町村の取組みを調査・学習し取り入れる」等のより発展的な改善にも繋がる。(もちろん、イニシャルでいくらコストがかかり何年で回収出来るのか、無理な節電をすることで業務や行政サービスに支障が出ないか等の時間軸や全体感に基づいた確認が必要です)


 上記は課題とそれに対する改善策のほんの一部かもしれませんが、やはり今の大津町に必要な動きとして、①住民の声をきちんと集めること、②適切な部署に「業務」として割り振ること、③定量的な目標を定めてきちんと評価していくことが挙げられると思います。
 しかし、現在は住民の声を「集める」ことも「生かす」こともどちらも上手くいっていないように私は感じます。

 もちろん、全てを受け止め対応していては人員がいくらいても足りないことは明白なので、どのようなやり方にしていくのかはまた深い検討が必要だと思います。
 また、新しい取組みを始めるためには今の業務や行政サービスの「ムダ」についてもきちんと整理しつつ、複合的に考えていく必要もあると思います。

 しかし、個別の課題を場当たり的に一つ一つ捉えていくだけでは「部分最適」で発展性もあまりないものになる恐れがあります。よって、私はこれから大津町をより良い町にするためには、そういった「行政の仕組み」の改革についても真剣に取り組む必要があると感じています。

| 言論・政策 | 23:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ここ10年の大津町

 大津町について、住民の方々からこんなことを良く聞きます。

 「つい10年くらい前までは大津町はホンダ等の企業のおかげで県内でも有数の財源豊富な街で、生活面でも近隣市町村よりもとても住みやすいと思っていた。そして、スーパーやその他のお店にも隣町から沢山人が来ていた。でも、今では例えば菊陽町の方がソニーや富士フィルムなどの大企業の誘致に成功し、図書館等の文化施設も充実している。買い物に関しても大津の人も、そして阿蘇の人も大津を通り過ぎて光の森で買い物をしている。」

 そして、今の状況をある方は「大津町は人口は増えているが、それ以外の発展がいつの間にか停滞してしまった」と表現していました。


 実際に私も同じようようなことを考えていました。


 そして、こう思います。
 隣町にも関わらず、このような違いが出てきてしまうのにはやはり理由があるのだと。もちろん、「市内に相対的に近い」と言う理由もあるかもしれませんが、やはりそれだけではないと思います。


 では、政治の力だけで全ての問題を解決出来るのかと言うとそれは難しいかもしれません。ただ一つだけ言えるのは、今の状況になるまでには時間があって、もっと打つべき別の政策もあったのだろうということです。

「急に前触れもなく誘致した企業が不況になったのか」
「急に何の計画もなしに様々なハコモノが建設されたのか」
「急に商店街から人が減ったのか」


 あるいは

「急にお年寄りの一人暮らし世帯が増えたのか」
「急に待機児童が80名も増えたのか」


 私は、そうではないと思います。

 もちろん今までの政治が上記のような状況に対して策を講じてこなかったとは思いません。ただ、他の元気な市町村を見ると、例えばこの10年でやれることはもっともっとあったのではないかと思います。

 今の日本の状況は「失われた20年」と表現されます。
 大津町においても失われた時間は戻ってきませんが、反省すべき点は反省し、妥協なく課題に向き合っていけばこれからもっと良くしていくことは絶対に出来ると思います。

 そのためにも、私は色んな人の声をしっかり集めて、それをしっかり練り上げて政治に反映させ、少しづつでも確実に町を良くしていきたいと、そう思います。

| 言論・政策 | 23:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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高齢者の一人暮らし世帯

 老人ホームにいるおばあちゃんの話を聞きました。

 自分の子ども達が遠方で暮らしているため、まだ身の回りの事は何とか自分で出来るけど、子どもが心配して老人ホームへの入居を薦めたそうです。

 もちろん施設での生活の方が気に入る方もいるそうですが、おばあちゃんは今からでも住み慣れた自宅に帰りたいそうです。でもニュースで「孤独死」の情報を見ると「不安だし子どもにも迷惑をかけたくないからしょうがない」と言います。確かに「歩く活動」のなか、大津町でも一人暮らしのおじいちゃんがお風呂で亡くなっていて見つかったのは数日後だったという話も耳にしました。

 でも、今まで子供のため、世の中のためにしっかり生きてきた方が、年を取ったからと自分の生活場所も選べない現状は本当に「仕方がない」で済ませていいのでしょうか。

 地域によっては、その地域の生活者名簿を作成してあり、特にお年寄りの一人暮らしの家には毎日誰かが訪問する仕組みになっているそうです。あるいはそのような取組みを行っているNPO法人や地域団体を行政がもっとサポートするという方法もあるかもしれません。そういう仕組みが作れれば、お年寄りも自分の家で安心して暮らせるのではと思います。

 大津は全国的にも珍しい人口増加傾向にある自治体ですが、お年寄りの一人暮らし世帯も年々増加しています。

 確かに地域で助け合う「仕組み」を作ってそれを日常的に回していくことは負担も伴うかもしれません。

 でも、誰でも順番に年を取ります。そして、大津町ではこれから更に老人の一人暮らし世帯が増える試算です。

 前にも書きましたが「改善に向けて課題があるからと思考、議論をストップしてしまえば事態は悪化するのみ」です。改善に向けた課題は沢山あって、それに対する方策も様々だと思います。

 ただ、これからは公助・共助・自助の時代だと言いますが、財政面・人員面等々で行政の力には限界がきており、であるならば、「地域の力も結集して」行政と住民が「協働(きょうどう)」で地域の生活を守っていく必要があります。そして行政はそれを受け止めて積極的にサポートしていくべきだと考えています。
 

 なので私は、まずは自分が誰よりも一生懸命取り組み自己研鑽することは前提として、しっかりと「住民の声」を集めて、議員を含めた住民・行政全部引っ括めたみんなで考えて、みんなで協力して、みんなが暮らしやすい町に少しずつでもしていければいいなと、そう思います。

| 言論・政策 | 23:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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議員の仕事1(定例議会)

 少し固い文章になりますが、本日は「議員の仕事」について書かせて頂きたいと思います。

 議員の仕事の一つとして「定例議会」への参加があります。大津町の場合には年4回概ね3月、6月、9月、12月に7日間に渡って開催され、その場では行政(町長や役場等)に対して事務の執行状況や各種の施策への質問や、条例・予算・決算等の審議を行います。

 その議会において議員には「一般質問」を行う権利があります。

 「一般質問」とは、議場にて議員が町政の様々な問題について行政の執行機関に質問することです。

 議会(議場)において、議員は基本的には行政側が提出してきた議案を「審議する」という立場にあるため、能動的に幅広い分野から質疑出来る一般質問は議員が町政全体へのチェック機能を果たしながら「付加価値」を付けていくために非常に重要な位置づけにあると言えます。

 そういった意味で、議員にとって「一般質問」は、公の場である議会で、町長の考え方や町政がどのように運営されているのかを確認し、住民の意向や利益にそぐわなければそれを正すことの出来る大きな「武器」となります。

 よって、一般質問は、「大局的な政策を建設的立場で論議すべきこと」を十分理解して簡潔で内容のある次元の高いものを展開する必要があります。

 しかし、大津町に限らず、多くの地方議会での一般質問の状況をみると、任期の4年間で一度も質問を行わない議員もおり、質問をしている議員についても質問の内容が「単なる事務的な見解を正すに過ぎないもの」「制度の内容の説明を求めるもの」「議案審議の段階で正せるもの」、あるいは「特定の地区の道路改修などを要望するためのもの」など、一般質問としては適当ではない「儀礼的」「非建設的」なものも多く見受けられます。

 例えば災害対応を巡っては、議員による「対応に問題はなかったか」とのあまり建設的ではない質問が見られます。しかし、質問にあたっては、本来であれば事前に色々なことを調べて、調査内容を踏まえた具体的な問題点を指摘し、その問題点を含めて行政が「現状どのような方策を考え」「いつまでに」「どのような形のものを」「どのように住民へ報告するのか」まで突き詰めて初めて、「意味のある建設的かつ実効的な」一般質問になるのではないでしょうか。更に行政からの回答についても、不明瞭な部分があれば積極的に再質問を行い、掘り下げていくことも大事です。

 そうしていくことで行政サービスの質もより高まり、住民生活も向上していくと考えます。
 
 また何よりも、限られた質問時間を有効に生かすためには質問者もテーマの絞り込みや奥の深い議論・調査研究をして実りある内容にする必要があります。そうするためには、一議員が自分の知識や考えのみに基づき、あるいは場当たり的に住民からの依頼に応じて「表面だけ」の一般質問を行っていたのでは、中々本質に迫った建設的かつ実効的な動きには繋がりません。
 
 よって私は議員本人の研鑽は当然として、更に様々な問題意識を持ち地域の将来を憂う方々、自らの描く「あるべき姿像」あるいは思いの実現に向けて様々な活動を行っている個人や団体と共に学び、考え、議論し、協力して政治に関わっていく必要があると考えています。

 もちろん、個別の課題の解消についてだけではなく、より大局的な視点、例えば「役場の組織・制度あり方」や、「自治体運営の基本原則を定めたまちづくり基本条例をどのようにより実効的なものにしていくか」等についても、一般質問やその他行政への働きかけを通して切り込んでいく必要があると感じており、その点についても、まず議員は自分自身の考えを持つことが第一ですが、そこから更に多くの住民やその他有識者と共に考え、議論し、研鑽していくべきだと思います。

| 地域活動 | 23:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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温かい言葉を頂きました

 先週も沢山の人と出会うことができました。

 昨日出会ったおばあちゃんが握手をしながら涙ながらに「若者が頑張ってくれてとても嬉しい!本当に頑張って欲しい!!」と、何度も何度も仰ってくれたのが本当に嬉しくて、今でも頭から離れません。

 その他にも色々な温かい言葉をかけてくださる方が沢山いて、嬉しさとともに改めて責任の重大さを感じています。もちろん厳しいお言葉を頂くこともありますが、その度に身が引き締まります。


 町に対するご意見・ご要望も沢山頂きました。

 先週メインで歩いた吹田団地の地域の問題としては、次のような声が多く聞かれました。
「運転出来ないお年寄りが増えているがバスの本数が少ない上、運行時間が住民ニーズとマッチしていない(5件)」「空家が増えていて放火や変な人が住み着かないか心配だ(3件)」「側溝がむき出しになっていて危ない場所がある(3件)」「空き巣が多いので見回りを増やして欲しい(2件)」「老人のひとり暮らし世帯が増えている。今は近所と支え合って何とか生活しているが今後が不安だ(2件)」といったものがありました。

 一方で、「以前は住人の多さに対して団地へ出入りする道路が一本しかなく、特に出勤時にはいつも大渋滞が起こって大変だったが、当時の議員や行政の方が頑張って道路を増やしてくれたためとても暮らしが良くなった」
という話も聞けました。
 議員や行政に対する疑問の声も聞こえてきますが、一方でやはりそういった人たちが真摯に取り組むことで現場が改善され、そこに住み人たちの生活が良くなったという嬉しい事例も沢山あるようです。

 しかし、それでもまだまだ「やれること」「やるべきこと」は山積みで、私もそうした人たち以上にもっともっと勉強して、一生懸命汗をかいていかなければと、改めてそう思いました。

 もっともっと、頑張ります。

| 言論・政策 | 02:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「認知症サポーター」になりました

 先日、大津町の養成講座に参加し、認知症サポーターになってきました。

 「認知症サポーター」とは、認知症について理解し、認知症の人や家族を見守る人で90分間の養成講座を受ければ誰でもサポーターになれます。特段の義務等はありません。

 ちなみに熊本県の認知症サポーター数は人口比で見ると全国第1位で、大津町にも約3,000人の認知症サポーターがいます。大津町の人口が33,000人弱なので、何と約10人に1人という数になります。なお、講座の内容は認知症に関する基本的な話が中心で「正しい知識を身につける」ことに主眼が置かれています。

 現在、認知症の患者は全国で300万人、85歳以上の4人に1人が認知症と言われており、それを大津町の人口構成比に当てはめると、統計上の認知症の方々の数は800人を超えるそうです。そういう状況の中、「認知症」がこれまで以上に身近かつ大きな地域問題となっており、「みんな」が正しい知識を得て、地域の人々で認知症の方やその家族を支えていくべき時代になっています。

 認知症になると物忘れが酷くなるだけではなく、我儘になったり、怒りっぽくなったりするとのことで、そこを理解していなければ関わる人は精神的にもより辛くなってしまいます。

 また、それまで当たり前に出来ていたことも出来なくなります。例えば、お釣りの計算が出来ず小銭が沢山あるにも関わらず、お札で支払いをしてしまう人もいます。このようなケースでは正しい理解がないと、わざわざお札を出すことに店員側がつい厳しい態度を取ってしまうことがあるそうです。

 しかし、家族や地域の方に正しい理解があれば、認知症の方の心を傷つけない対応をしやすくなります。また、正しく理解して「仕方ないこと」と分かれば、「お互い」が気持ちよく過ごすことが出来るのではないかと思います。


 認知症に限った話ではありませんが、以前老人ホームにお勤めの方に次のようなお話を伺いました。

 入居者の中には比較的健康な人もいれば、歩くことあるいは話すこともままならない人もいますが、「比較的健康な人はそういった人を毛嫌いするケースがある」とのことでした。それは健康な自分が同じ施設にいることを認めたくないというプライドや、未来の自分を見ているようだという嫌悪感など色々な要因があるようですが、食事の時間などにお互いが少しでもコミュニケーションを取るような工夫をすることで「お互いが何ら変わらない同じ人間なんだ」と分かり、段々と打ち解けていくそうです。
 「まずは知ること」、大事なことだと思います。
 

 「認知症サポーター」について興味のある方はぜひ最寄りの役所に問い合わせてみてください。(ご参考に大津町のHP内のリンクを添付します→http://goo.gl/q2LJm


 なお、この認知症サポーターは厚生労働省が推進していますが、現在全国で約360万人(平成24年9月現在)がおり、学校や企業団体として認知症サポーターの講座を受講しているところも沢山あります。そして、ここまで人数が増えたのはやはり「行政」が課題として認識し、強力に推進してきたことも要因の一つだと思います。

 認知症だけでなく、地域の課題には子育て、教育、介護、仕事創り等の生活に関わる重要なことが沢山あります。特に現在は中央集権による画一の時代から、地方主権で「地域の要望に沿って地域を創る時代」「地域で地域の課題を解決していく時代」になっています。

 大津町としても「住民の声」を聞き、そして「現場」とも積極的に関わっていくことで、一つ一つを吟味検討してきちんとした政策として形にしていけば、何も難しい話ばかりではなく、やれることはまだまだ沢山あるのではないかと改めて思いました。

| 地域活動 | 04:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「コミュニティバス」について考える

 町を歩く中、大津を繋ぐ「コミュニティバス」の設置要望の声を色々なところで聞きます。

 平川のおばあちゃんは「車がなくてバスも近くを通ってないから買い物にも中々行けない」と言い、美咲野のおばちゃんは「今は運転出来るから良いけど、年を取って運転出来なくなる事を考えると不安だよ」と言い、また商店街のおじちゃんは「商店街には駐車場が少なすぎるから、町として駐車場を拡充させるか、あるいは気軽に使えるバスを運行させて欲しい」と言っていました。

 コミュニティバスがあれば山間部のおじいちゃんおばあちゃんも気軽に商店街に行って買い物したり、レストランで美味しいものを食べたり出来ます。おじちゃんおばちゃんの将来への不安も解消出来ます。また、そういった人たちが交通手段を得ることでもっと気軽に商店街に行ければ商店街の活性化にも繋がります。

 また、こんな声もありました。

 矢護川のおばあちゃんは「こんな綺麗な自然があるのに中心部の人たちは滅多に見に来ない。もっと来て見て知ってもらいたい」と言い、別のおじいちゃんは「大津には国指定の天然記念物の原生林や素晴らしい滝、自然豊かな散策コースなどもあるのに知らない人が多すぎて残念」と言います。

 そういった地域もコミュニティバスで繋げば、大津に住むみんながもっと自然と親しみながら、いきいきと暮らせるのではないでしょうか。
 例えば、お父さんやお母さんも子供を連れてもっと気軽に自然と親しみに行けます。

 大津は今、市内から阿蘇に向けての「通り過ぎる町」になっている気がします。
 でもそういった大津を繋ぐコミュニティバスを魅力的なコースで走らせる事が出来れば、観光資源の振興にも自然と力が入り、大津を「通り過ぎる町」から「立ち寄る町」にするための一助となるのではないかと思います。
 「立ち寄る町」に出来れば住民としても、もっともっと大津に誇りが持てるし、立ち寄った方がお店やレストランに寄ってくれれば、商店、そして町の財政も潤います。

 しかし、そんな魅力的なコミュニティバスも住民の声があるからと短直に導入を決めることができません。色々と調査・検討すべきところがあるようです。

 少し調べてみたところ、まず導入にはバスや運転手の確保が必要で、導入・運営ともにそれなりの資金が必要になります。

 その他にも「ルート、頻度などについて色々な利害関係者がいるため纏めるのが困難で綿密な調査が必要」「既存のバスやタクシー等との競合(民業圧迫)の問題がある」「活用が進まない場合でも一度始めたら撤退が困難」等の課題があり、安易な導入を行い、失敗している自治体も多いようです。

 でも、「実行するのに課題があるから」とそこで思考をストップしてしまえば現状は何も改善されません。今の地方行政においては、住民の素晴らしい意見やアイディアがあるにも関わらず、手のかかることについては「課題の粗探しをして、十分な検討もせずに却下している」ケースも散見されます。

 でもそれが「あるべき姿」なのか私は疑問です。

 課題があり、特に多くの方が改善を望むことについては、導入に向けての調査・分析・検討を十分に行ったうえで方策を決定すべきです。費用、効果、他の市区町村の事例などをきちんと分析・研究すれば実は課題はそれほど労せずに解消出来るかもしれません。あるいは別の方法でもって同様の課題を解消出来る方法が見つかるかもしれません。

 そこに多くの「住民の声」がある以上、体系だった手法で改善策を考えていくのが、行政の「あるべき姿」だと私は思います。

 住民の声をきちんと受止めて「具体的な政策として形にする」そういった「仕組み」が今の大津町にはもっと必要だと私は思います。

| 言論・政策 | 12:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「子育て支援」について考える

 先日、大津町の「子育て支援センター」にお邪魔しました。遊び相手を探している子どもさんや育児にはげんでいるお母さん同士の交流の場とのことで特に町外から来ているお母さんには非常に喜ばれているようです。

 ただ一方で私が「歩く活動」をする中で、大津町は保育園の数が少なくて入園出来ない「待機児童」が非常に多いとの話を聞きました。
 また、これは国の制度のため、町の力だけで対処するのは難しいのですが、一般的に認可保育園は、午前7時頃~午後6時頃が開園時間に定められていて、午後7時までが延長保育に設定されています。そして土曜・日曜日や祝日に関しては休園と決められています。ですから、仕事先の休みが平日に定められていたり、シフト勤務などで夜遅くに働く必要がある場合には困ってしまいます。
 近くに両親等がいる場合には、そちらに預ける人も多いようですが、現在は核家族化が進んでそういうケースは段々減っており、その中でも大津には「ご主人の仕事の関係で転入し、周りに頼れる人がいない方」が他の町と比べて非常に多いです。

 「少子化対策」と国政でも叫ばれていますが、個人的には多くの政策は事後対応ではなく、「受け皿作り」が大事だと考えます。そして、それには「地域の力」で対処していくことも重要です。

 具体的には、そういった取組を行っている個人や民間企業、あるいはNPO法人を支援して受け皿となってもらうことが一つの方策として考えられます。
 例えば、今から町で保育園を新しく作ろうとすると建物の建設や保育士さんの求人等々、長ければ数年の歳月を要するかもしれませんが、行政が自宅で保育を行っている、あるいは新規で始めたいと思っている方を支援できればより短期間での解消が可能です。
 また、今後少子化が更に進むと言われている昨今において、「今」だけを見て、保育園を乱立させれば将来的に経営が立ちいかなくなり町の財政を圧迫する可能性もあります(大津でもここ数年で複数の学校が統廃合されています)。

 そういった点を複合的に考えてしっかり体系的に調査・分析を行った上で、働くお母さんが安心して子供を産める環境、あるいは経済状況が不安定な昨今においていつでもお母さんが働ける環境を作っていく、そのような政治・政策が必要だと私は思います。


 さて、ここで余談ですが、「歩く活動」の中でまた素敵な出逢いがあったのでシェアさせて頂きたいと思います。


 昨日、大津町で「家庭的保育室」事業に取り組んでいる方のお話を聞かせて頂きました。
 家庭的保育室とは、3歳未満の児童を対象とした保育者の住居(独立した事務所等その他の場所の場合もある)で行われる小規模の異年齢保育でのことで、その方の場合は保育者2名で5名のお子さんを観ていました。理念としては、「家庭的な環境での兄弟のような異年齢保育」「少人数を対象とするきめ細やかな保育」「いつも同じ保育者が対応する保育」「地域の住民の方々と密着した保育」等を掲げており、子どもたちは本当に伸び伸びと楽しそうに過ごしていました。

 このような保育に関しては「家庭で時間の空いた主婦が行う保育」と思われたり、「一般の家庭生活の中での保育」と思われたり、あるいは、「密室の保育は危険ではないか」との心配の声もあるようですが、私がお話を聞いた方は子どもへの非常に熱い思いを持って取り組んでおられ、更に安全面からも長年保育に携わってきて経験も豊富で客観的に見ても非常に信頼出来る方でした。
 そして、少人数の「目の届く」児童に対して正に「肌と肌」の触れ合うコミュニケーションを取り、更に森への散策やからいも堀り等のアクティビティーも行うなど、自分の子どもに接するように非常に濃密な形で接しておられました。

 もちろん、現在一般的な保育園で行われている集団保育にも良い部分は沢山あると思います。私の友人には保育士さんも沢山いますが、子どもへの愛情は何ら変わらないと思います。友達も沢山出来るでしょうし、集団活動の練習にもなるかもしれません。また現実的な問題では経営面での「コスト効率」も良いと思います。そして大きな「組織」に預ける方が安心して働ける親も沢山いると思います。
 実際に保育所を探している両親の中には「自分が仕方なく、しっかりと観れない部分まで関わってくれて本当に嬉しい」という方もいれば「預かってくれさえすれば良くてそれ以外の対応はやめて欲しい」という方もいらっしゃるようです。

 ただ、「家庭的保育室」の子どもたちの屈託のない笑顔やはしゃぐ姿、ご近所等の「地域の人」へ濃密に関わる姿を見ていると、子どもの感受性の低下や地域との触れ合いの希薄化が叫ばれる昨今においては、「(現在は3歳未満の児童のみに限定されていますが)待機児童の受け皿」としてだけではなく、「働く親の選択肢」の一つとしても、この「家庭的保育」はとても意義深いものだと感じました。

| 言論・政策 | 23:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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