FC2ブログ

大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

「行政の仕組み」の改革について考える

 先日、次のようなご質問を頂いたので、私の考えも含めてご紹介させて頂きたいと思います。

「大津町内には町保有の遊休地や公立の小中学校の屋根等、電気の買い取り制度などお金に成る現状に、大津町にはなにも動きが無いのは残念です。他の自治体は自然エネルギーの利用には積極的に係わっている状況が報道されている現在、例えば大津では公共施設をLED照明に変換すれば、照明に使用される電気使用量が削減されるのに、その様な話も聞かれない状況です。如何でしょうか疑問です」(原文まま)


 質問に関して、公共施設のLED照明への変更の考えについては、私も同意するとともに残念に思っています。
 そして、新たな財源確保やLEDをはじめとした財政引締めの問題のみに限らずもう少し広く捉えて、住民から挙がるある種「当たり前」とも言える取組みが大津町で進まないのは、顕在化した課題を拾って対処する「土壌」「仕組み」がないからではないかと考えています(もちろん、「財政」に対する危機感の欠如も一因かとは思いますが)。

 よって、これからは行政の組織・制度等の「仕組み」の部分にまでメスを入れ、各部署に明確に責任と権限を割り振り、更に成果に対して定量的な目標を定める必要があると思います。
 そして、そうすることで行政の職員自身もより働きやすくなると考えています。


 私の以前勤めていた第一生命では、東日本大震災による電力不足を契機に本社の電気を全てLEDに入れ替えました。それまでも社内において「節電が必要」という共通理解はありましたが、それが具体的な形になって進んだのは国から一律での削減目標を定められたため、「権限や制度、評価まで踏み込んでトップが旗を振って推進したため」です。

 私は同社在籍時、「人員・コスト両面からの業務効率化」「組織改革」を所管する部署で業務を行いました。
 あくまでもそういった私のサラリーマン経験に基づくものですが、課題が改善のアクションに繋がらないのは、具体的に次の二点のような原因があるのではないかと考えいます。

①責任所管が明確でない
⇒担当所管、担当者に疑問や問題意識があっても他の業務を抱える中では忙殺されてしまう。例えば、電力関連の課題だから何となく「総務部」というように丸投げする。そして、成果に対する特段の目標も定めず、検討の過程や結果についてもトップが振り返らないケースも多い。よって、しかるべき立場の者がしっかりと業務の交通整理を行い「業務課題」として特定部署に割り振ることで責任を明確化出来る。

②評価制度が不明瞭
⇒責任を割り当てた後は、なるべく定量的軸に基づいた「評価」を行う必要がある。例えばLEDの問題では「○○町で30%の削減に成功したので大津町でも30%削減」という業務課題を提示する。そうすると職員はどうにかして目標を達成しようと必死で考え努力する。その中で、例えばLEDへの入替えのみでは達成不可能な場合には「ウォームビズを実施する」「電球の間引きを行う」「こまめな消灯を職員向けに敢行する」「他の市区町村の取組みを調査・学習し取り入れる」等のより発展的な改善にも繋がる。(もちろん、イニシャルでいくらコストがかかり何年で回収出来るのか、無理な節電をすることで業務や行政サービスに支障が出ないか等の時間軸や全体感に基づいた確認が必要です)


 上記は課題とそれに対する改善策のほんの一部かもしれませんが、やはり今の大津町に必要な動きとして、①住民の声をきちんと集めること、②適切な部署に「業務」として割り振ること、③定量的な目標を定めてきちんと評価していくことが挙げられると思います。
 しかし、現在は住民の声を「集める」ことも「生かす」こともどちらも上手くいっていないように私は感じます。

 もちろん、全てを受け止め対応していては人員がいくらいても足りないことは明白なので、どのようなやり方にしていくのかはまた深い検討が必要だと思います。
 また、新しい取組みを始めるためには今の業務や行政サービスの「ムダ」についてもきちんと整理しつつ、複合的に考えていく必要もあると思います。

 しかし、個別の課題を場当たり的に一つ一つ捉えていくだけでは「部分最適」で発展性もあまりないものになる恐れがあります。よって、私はこれから大津町をより良い町にするためには、そういった「行政の仕組み」の改革についても真剣に取り組む必要があると感じています。

| 言論・政策 | 23:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://kanadahideki.blog.fc2.com/tb.php/10-cbd434ed

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT