FC2ブログ

大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

大津町の公営住宅行政

 先日、大津町の町営住宅に関するお便りを頂いたのを受け、行政担当課とお話をさせていただきました。

 質問の要旨としては、主に以下の2つになります。

①口利きで入居が優先されるケースがあると聞いたがどうなっているのか

②町営住宅のうち、障がい者優先の住宅(エレベーター付き)については、いわば健常者と障がい者の中間と言える層、例えば高齢で階段の昇り降りに大きな負担を伴う層は申し込めないが基準の見直し等も必要ではないか



 ①について、結論から言うと少なくとも現在は口利きなどで入居が優先される事はないようです。

 フローとしては下図の通りで募集期間を設けて最低限の書類審査のみを行い、申し込みが重なった場合は抽選とするなど、第三者の思惑が入らないようにしています(ただし、災害の被災者等、特殊な事情がある場合は、町長の判断で優先入居が認められるケースもある)。
 
 ■申込みから決定までのフロー(審査は「選ぶ」ものではなく「除外」するもの)
町営住宅


 しかし、住居ごとの明確な入居基準はなく、募集の都度に定めた「要綱」を申込者にのみ配布しているとの事で、そういった点が住民の疑念に繋がっているようにも感じられました。

 やはり公の施設である以上、公開された確たる基準にて運用されるべきではないでしょうか。

 
 ②について、まず大津町の町営住宅の状況は以下の通りとなっています(H23.11.1時点)。
 
室西団地(14戸)、室東団地(11戸)、立石団地(88戸)、西嶽団地(84戸)、源場団地(38戸)、北出口団地(84戸)、あけぼの団地(412戸)、矢護川団地(12戸)、平川天神団地(12戸)、鍛冶の上団地(22戸)、西鶴団地(27戸)、上鶴団地 (18戸) 計822戸


 うち、特殊な条件が定められている住宅が、平川天神団地と矢護川団地(空家募集は、少子化対策のため小学生または、就学前の子どもがいる世帯等を受付 )、西鶴団地と上鶴団地(障害者手帳を持っている方を含む世帯)となっています。

 私としては、今回頂いた質問にもあるように、住宅の立地や設備による特性、あるいは階層によって、適した入居基準を設けるのは悪い事ではないと考えています。

 しかし、その基準が果たして適切かという事はしっかりと考えていかなければなりませんし、基準に改善の余地があれば当然それは少しずつでも改善していくべきです。

 例えば、エレベータ等の設置は予算的にも実現のハードルは高いのですが、あけぼの団地では空きがあれば高層階から1階への移動はできるとの事で、そういった運用上の工夫を拡大する事は可能でしょう。

 そうした点を踏まえて、見直しの検討を行うべき事項として以下の提案をさせていただきました。

●入居基準に関して、町営住宅の公的位置づけを考えれば、確たる公開基準を設けるべきではないか。 あるいは、少なくともHP等で要綱を公開すべきではないか。

●現状は入居時に基準さえ満たしていれば、満たさなくなった場合も住み続ける事ができる。 しかし、基準を満たす、よりその住居を必要とする世帯が新たに出た場合は転居をお願いする項目を申込時の契約書に追加出来ないか(子どもが卒業した場合や障がいのある方が転居した場合等)

●エレベータ付き物件の入居制限は、下肢に障がいのある方を想定してとの事だが、現在の基準では障がい者と一括りにしているため、エレベータが必須である下肢障がいのある方と、それ以外の障がいのある方が抽選によって競合し、前者の方が落選してしまうケースも発生する。よって、目的に即したより精微な基準を設けるべきではないか。

●あけぼの団地以外への住宅の1階への転居も認めるなど、より弾力的な運用は出来ないか。


 借家権は非常に強い権利であり、その面からの難しさもあります。 また、公営住宅は基本的には「低所得者向けに賃貸する住宅」との設置目的があり、その観点からのスクリーニングをかけていれば、最低限の審査・運営は責任は果たしていると言えるのかもしれません。

 しかし、やはり運営するからには、可能な限り効用を最大化出来るような基準で運用していくのが、理想的です。

 担当者の回答としては、「今は一部の人気物件を除いては募集枠を少し入居希望者数が上回る状況であり、今後入居希望者の方が下回り、空部屋が増えてきた段階で、より効果的な割り振りが出来るような基準の導入、見直しを考えたい」との事でした。

 しかし、当然ながら住民の暮らしは現在進行形であり、今からでもしっかりと検討をはじめ、可能なものや先延ばしにする特段の理由がないものについては、ぜひ早期に改善してもらえればと思います。

 もちろん、入居者側が駅周辺部から離れた物件や老朽化した物件を毛嫌いし、人気物件にのみ申込みが集中してしまうといった住民側の課題もあり、その観点からも考えるべき事はありますが、町としてもぜひ現在の運用方法の見直しを実施することによって、これまで以上に効率的、効果的な公営住宅行政を行ってもらえればと思います。

| 言論・政策 | 23:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://kanadahideki.blog.fc2.com/tb.php/115-b3e7dee4

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT