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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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「官と民」マチを創るためのアプローチ

 TSUTAYA図書館で有名な武雄市の樋渡市長が来るという事で、マチナカレッジ主催の『「官と民」マチを創るためのアプローチ』と題したトークセッションに行って来ました。

 メインは、樋渡啓佑市長と"コミュニティーデザイナー"山崎亮氏のトークセッション。お二方とも立場、手法は違いますが、「まちを良くしたい」という共通する理念の下、これまでとは異なった手法で思いきった改革を行っています。

マチナカレッジ


 まず、樋渡方式では、まちづくり(政治)の大きな部分はトップダウンのショック療法で行っているとの事でした。

 例えば、図書館を含め公共施設を作る際には多様な層の住民から様々な意見が出るが、全てを少しずつ取り入れれば誰にとっても60点の中途半端な施設となってしまう。よって、あくまでも「市長自身が行きたくなる」図書館にこだわった。もちろん、運営を開始すれば様々な意見・要望も出てくるが、その時点で修正を加えより良いものにすれば良いと考えている。

 そういった意味で、住民の声を元にするのではなく、「住民の居場所を能動的に提案する」という手法を取っている。

 また、武雄市役所の業務進捗手法として、報告、連絡、相談(ホウレンソウ)を止め、担当が現場で決める事が出来る体制(市長決裁が不要)となっており、それによって迅速な意思決定を実現するとともに、「決めることの快感」を職員に与える事でモチベーションの向上を実現している。

 町内の施設や業務進捗体制に目をやると、個人的には「帯に短し襷に長し」で実際に利用者も少ないと感じる施設もいくつかあり、また職員が「意見・提案出来る」「それらを生かせる」「決定出来る」風土によって、よりやりがいを感じながらポテンシャルとモチーベーションを最大限に発揮するための「仕組み」「制度」が今まさに求められていると感じています。

 また、樋渡氏は元々武雄市の生まれであるにも関わらず、帰郷後から現在でも「武雄市に馴染んでない」との声を良く聞くとの事ですが、あくまでも外の視点も持ち続け、またその立場から政策を行う事により、大胆な改革も可能になるという主旨の事も仰っていました。


 一方で、山崎氏の手法は、ワークショップを活用して楽しいことを地域自身に発見・実現してもらう手法です。

 まちづくりのコンサルタントとしての立場からお話されていましたが、これは地方議員がまちづくりに私的公的に関わる際にも大変参考になるように感じました。キーワードとしては、「地域、そして組織に密に関わり土着する」とでも言えるでしょうか。

 ワークショップの前作業として、テーマについてWeb等で100の事例を集め、そこから特に光る10つの例をさらに詳しく調査する。さらに3つ程度に絞ったうえで当事者から意見を聞いてまとめる。

 その後、地域で数人の地域活動家を行政から紹介してもらい、一軒一軒訪ねて徹底的に聞く。その数人から更に人を紹介してもらい話を聞き、公募をかける。
 そうすると、参加者の中のキーマンの多くとはリレーションが成立しているため、「地の者」ではなくても参加者も一目置くこととなり、もちろんワークショップの内容自体も濃く、充実したものとなる。

 また、ワークショップでは「イエス・アンド」法を活用している。他者の意見に反論をせず(イエス)、さらに付加価値(アンド)を付けた意見を返す。最初から「出来ない理由」「やらない理由」を探すのではなく、あくまでも「やれる方法」や「より良いやり方」を探っていくことで、思いもよらない発想が生まれ、何より実践に向けての「熱」を伝播する事ができる。

 それを実践していくことで、更に地域の活動家が本気になり、活動の仕掛け人が抜けた後も、地域住民によって取り組みが続いていく。


 双方とも手法・立場は違いますが、いずれも今後私自身がまちづくりを考え、関わる中での非常に多くの良質なエッセンスを含んだものでした。

 もちろん「手放しで」ではありませんが、生かせるものについては、随所で「実践」していきたいと思います。


 シェアしたい言葉としては山崎氏の「明治維新の人口は、一説には約4000万人。そのうち数え方にもよるが、使命に燃え行動を起こした維新志士は約4000人であり、1万人に1人。時代を変えるのに多数のリーダーは不要であり、少数が必死になれば必ずそれを応援する人が出てくる。よって、決意を持って本気で動くリーダーが70〜80人居れば、熊本市は大きく変わる」というもの。

 これを大津町に当てはめれば、わずか3、4人本気で活動する人がいればまちを変える事できることになる。

 多少おこがましいかもしれませんが、「自分がその一人としてまちを変える」、それくらいの気概を持ち、今後も「地域の若者」、「議会議員」の双方の立場より、全力でまちづくりに邁進していきたいと思います。

| 言論・政策 | 16:37 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

楽しく読ませていただきました!
確かに賛否があるのは当たり前で、
でもみんなにいいようにするのは、
結果既存のものと変わらないと、
話を伺った時に感じました( ̄^ ̄)
その中でいかに住民提供、住民参加に近づける人が動くかが重要だと感じています。
思っても動かなければゼロであり、動けば必ず1にはなると思ってます!
自分も動ける若者になれるようまた、お話しさせてください!

| 合志 | 2013/11/06 14:41 | URL | ≫ EDIT

>>合志さん

コメント有難うございます。

公費を使う以上、ある面では重視すべきは「結果」であり、色々な住民の声を聞き、それを上手く生かして「使える施設」「使われる施設」が出来れば良いんだろうけど、武雄市の事例・手法も一つの解ではあるのだと思う。
いずれにしても武雄市でも運用開始後に住民の声を柔軟に取り入れながら随時改善を図っているとの事で、住民が置いてけぼりの政治では決してない。

その姿勢が市長への支持や住民の後押し、支援にも繋がっているような気がしています。
ぜひ今後も一緒にまちづくりを考え、進めていきましょう!

| 金田ひでき | 2013/11/07 11:24 | URL |















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