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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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公園の遊具について

 過去の記事において公園の遊具に関するコメントを頂いたのですが、返信を書いているうちに長文となってしまったため、少し整理したうえでこちらに考え等を掲載したいと思います。

 内容としては『大津町には遊具の充実している公園がない』という事で、私も同様の認識です。そして最初に結論を述べると私も遊具の充実した公園が町内に一つくらいはあって良いと思っています。

 ただし、遊具のある公園の減少は町内だけではなく全国的な動きであり、最大の要因としては遊具を起因とした死亡を含めた事故が多発したことが挙げられます。現在においても、ある病院で行われた子どものけがの調査によると、けがをした子どもの6%程度が遊具によるものという事です。

 もちろん、そういった事態は急に始まったわけではないのですが、保護者からの苦情や世論の高まり、そういった中で訴訟リスクを避けるために多くの自治体の公園で撤去、あるいは耐用年数を過ぎたものを更新しないという動きが進みました。

 遊具の危険は、人側に危険の原因がある場合(人的ハザード)と、遊具側に欠陥がある場合(物的ハザード)に分類でき、前者は紐やランドセル等が遊具に引っかかり窒息を起こした事故や、指が切断された事故などで、後者は老朽化による破損・倒壊事故あるいは設計不良があり、例えば箱ブランコなどは特に設置数に対する事故発生率も高いと言われています。

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 なお、国土交通省では主に子どもが判断・予測可能な危険を"リスク"(遊具の高さや動きの激しさ等)、上述のようなそうでないものを"ハザード"と定義しています。個人的には、遊具を含め屋外で元気よく遊ぶことは、子どもの成長にとって欠かせないもので、子供は一つには"小さな失敗"を経験してリスクに対する感覚を学習することで成長する部分も大きいと考えており、国土交通省でも「子どもは遊びを通して冒険や挑戦をし、心身の能力を高めていくもの」としています。

 しかし、危険を学習するといっても、死亡や後遺症を負うような事態になるのであればそれは学習の域を大きく超えています。
 そして当然ながら駆けっこや球技をしても、あるいは道を歩いていても大小の違いはあれど怪我のリスクは内在しており、最終的には「危険度(確率・可能性)」の問題になるかと思います。

 つまり、もちろんシンプルに割り切れない部分もあると思いますが、いずれにしてもあれもこれも一斉に撤去するのではなく、一つにはそれぞれの遊具で発生した事故の統計と新旧遊具のこれからの発生予測を基に丁寧な議論をして個別に判断していく事が必要です。
 また、当然ながら危険を最小化するために学校、公園、商業施設などで遊具を管理する立場にいる人は、専門家による遊具の点検を定期的に実施する必要もあるでしょう。

 そして何より遊具による事故を防ぐには、保護者としても子どもを遊ばせる際は、遊ぶのに適した服装をさせたり、使用前に遊具をチェックして対象年齢に達していないと感じた場合には使用を控える事や老朽化しているものは管理者に連絡するなどの対応も必要でしょう。もちろん、保護者だけではなく、学校であれば先生、そして遊戯だけの問題ではないのですが地域住民の見守りも大切な要素です。

 長くなってしまいましたが、最初に述べた通り多くの自治体が遊具撤去を進める背景としては、訴訟を受けることを懸念してというのが一番の理由だと思います。
 子どもを安全に遊ばせたいという親の気持ちは十分理解でき、大事な事ではありますが、一つにはそれが行き過ぎた結果が、子供の遊び場、成長の場、を奪うという事態に繋がったという見方もできます。

 行政としては安全を確保することは当然ですが、安全基準や指針を明確にする必要があります。しかし、前述の通り、リスクをゼロにすることは不可能です。よって、保護者としても必要な対策を取るとともにそれをしっかりと理解・認識することが前提になります。

 これまで何度も触れてきていますが、こういった事も「行政任せ」「住民任せ」といった一方通行ではない"協働"の考えの一つであり、双方の理解と努力が求められると考えています。

 なお、この公園の遊具の問題に関しては、つい先日も記事になっていましたが、現在新たな動きもあり、私も注目しています。

>>街の公園に新しいタイプの遊具が増えている。子どもの運動能力向上を目的に開発された海外製の複合遊具や、大人向けの健康遊具の導入が進んでいるからだ。少子高齢化を背景に、公園の遊具が多様化している。
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20140430-OYT8T50151.html


 用地や予算の問題もありますが、まずは一度先進地へ視察に行ってみたいと思っているので、その際には当該ブログでもしっかりと報告させていただきます。

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