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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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次世代の公園について

 以前のブログにて、公園遊具について書かせていただきしたが(→リンク)、先週末に視察・調査のために「読売オンライン」でも記事になっていた東京都江東区の「大島七丁目公園」、および千代田区の「東郷公園」へ行ってきました。
 前者では幅広い年齢の子どもが遊べる複合遊具、後者では主に高齢者のための健康遊具の確認・住民の方へのヒアリングを行いました。


【複合遊具】
 それぞれレビューしていきたいと思いますが、まず大島七丁目公園に関して、この公園には「複合遊具」が多数設置されています。
 我々くらいの年代以上の方は遊具と言えば、滑り台やブランコ、シーソー、箱型ブランコ、ジャングルジムなどそれぞれが独立した単純な遊具ばかりでしたが、今は一つの遊具で様々な遊び方の出来る複合遊具が増えており、例えば一つで滑り台だけではなく、ロープ登りや輪くぐり等の色々な遊び方が出来ます。

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 先日の読売オンラインからの引用ですが、『販売元のボーネルンド(東京)によると、1~15歳の子どもの 遊び方を科学的に分析し、小さな幼児なら坂をはって登る、年齢が上がって身長が伸びればロープ渡りに手が届くなど、成長に合わせた遊び方ができるよう設 されている。安全面も配慮され、滑り台は接地部分で二股に分かれ、2人で並んで滑っても子どもが交錯しない。また、幼児向けは赤や青など原色、学童向けは シルバーや黒など落ち着いた色に分けられている。年齢に合った遊具に、自然に興味を持つようにという工夫だ。』との事でした。 
 また、もう少し詳しく見てみると子供が遊具から落下しても、怪我をしにくいように床にはラバー状のマットが設置されており、安全面にも配慮されています。

 以前のブログエントリーで記載した通り、子どもの事故が相次いだことにより、全国の多くの公園で箱型ブランコやシーソーなど多くの遊具が撤去されましたが、一方で安全面にも配慮されたこのような複合遊具は増加傾向にあり、国土交通省の2010年度調査によると、以前からあった対面式の箱ブランコやつり輪などが撤去される一方、複合遊具が増え、全国で約2万8600台が設置されているというデータもあります。
 また、この大島の公園では、その他の配慮として、現在は雑菌やウイルス等を含む衛生面を懸念して子どもを砂場で遊ばせることを躊躇する家庭もあるとの事ですが、この砂場では周囲に策を設けており、犬や猫が入って、糞や尿が混入しないような配慮もされていました。

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【介護予防】
 現在では子ども向けではなく、高齢者の健康づくりのための器具を設置した「介護予防公園」も増加し、私が見てきた東郷公園にも「背のばしベンチ」「踏み台わたり」「でこぼこ道」といった健康遊具が配置されており、国交省によると全国的にも2010年度調査で2万台を超え、1998年度調査から約4倍まで増加しているとのことです。

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 ただ実際2つの公園を視察してみて感じた事としては、子ども向けの遊具は放っておいても使われる一方で、高齢者向けの健康遊具は中々自然体では利用者は伸びず、例えば一部の自治体にて実施されているように使い方教室を開催したり、運動指導員を派遣したりするなどの「使ってもらうための仕掛け」が不可欠であるように感じました。
 ただ器具設置やメンテナンスの費用対効果も含めて考えれば、介護予防公園を作るよりも既存の運動公園のジム内の運動器具を使ってもらう事や、町で行っている健康体操などの各種講座、あるいは老人会のゲートボールなどの地域での運動を推進していく方が先決であるように感じました。

 実際に私が訪れたのは土曜日の午前中でしたが、これらの遊具を使っている老人はおられず、一部は子どもが使っていたり、若い方がベンチ代わりに腰かけられていたりと、高齢者が活用している姿を見かける事はなく、運用面での難しさを感じました。ただし、このような健康遊具の導入を進めている自治体が増えているのも事実であり、現状結論を出すにはサンプルも少な過ぎるため今後もアンテナを高くしつつ可能性を探りたいと考えています。

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【子どもの遊具の充実化】

 以上を踏まえて、話を複合遊具のみに限定しますが、決して大規模ではないものの大島七丁目公園では多くの住民の方が訪れ、子供を遊ばせていました。その中で同じくお話を伺ってみたところ「公園遊び」で近所の母親同士のコミュニティも出来ており、遊具の充実した公園は一定の役割を果たしているように思えました。また、普段はテレビゲームばかりしている子どももやはり「遊ぶ場所」や「遊ぶ道具」があれば、外で遊ぶのも好きなようです。また、前述の通り最近の複合遊具はバランス感覚や体重移動など子供の身体的発達にもより寄与するような工夫がなされています。

 よって、大津町にもこうった安全にも配慮された新世代の複合遊具充実した公園が一つでもあれば、子育て環境の更なる向上が期待できると思います。ただし、一方でこのような遊具は設置費用は別にして本体のみでも一基で4~600万(http://www.kotobuki.co.jp/news/2010/20101020_000377.html)ほどはするため、導入するとしてもかなり綿密な調査・計画が必要です。

遊具


 一方で県内の巨大複合遊具の設置公園を探してみたところ、比較的近接のエリアでは熊本県阿蘇市内牧の「あそ☆ビバ(http://www.city.aso.kumamoto.jp/static/sightseeing/asoviva/index.html)」、熊本県熊本市北区清水町外の「坪井川緑地(http://www.higonavi.net/shop/shop.shtml?s=2724)」がありました(いずれも無料)が、大津町(肥後大津駅起点)からは前者は25キロ、後者も20キロほどの距離があり、小さな子どもを連れて気軽にいくのは少し難しいと思います。阿蘇市では上述の「あそ☆ビバ」を” 未来を担う子ども達の夢や希望を育み、健全な育成に寄与するとともに、家族のふれあい及び地域交流促進の場”と位置付けていますが、中規模のものでも町内にあれば、「子育ての町」としての魅力もより一層向上するのではないかと感じたところです。

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(↑阿蘇市内牧のあそ☆ビバ)


 ただし、問題としてはメンテナンスも含めて、上述のように金銭面における課題が非常に大きく、色々と探してみましたが把握できた範囲では活用できそうな助成金制度も限定的です。
 何かに町のお金を使うという事は歳入が変わらないという前提を置けば(もちろんそこを増やすための政策も重要ですが)、他の何かのサービスとトレードオフ(両立しない)になってしまいます。よって、これまで何度も書いているように個人的には無責任に「あれもやります、これもやります」ではなく、全体を捉えて業務効率化、仕分けなどの行財政改革等により費用や人員を捻出することで住民サービスを高めていく必要があると考えています。そしてもちろんそれを前提としたうえで、「全てを万遍なく」だけではなく、「何にお金を集中投下してどういったまちづくりをしていくか」という町としての方向付けについての議論も重要であると考えています。

 今回の公園遊具については、自分の考える方向性としては新しい公園を作るよりは、中央公園、カブトムシ公園、昭和園等、ある程度の遊具が既にある場所に追加で設置をする方策が今のところは現状最も現実的ではないかと感じているところです。そういった点も踏まえ、先日町の担当者とはお話させていただきましたが、当該案件については助成金の件も含めてもう少し調査検討を進めていきたいと思います。

 なお最後に一点、今回色々と調査を進めるにあたり、必ずしも町内の施設や資源ではなくても、気軽にアクセスできる近接自治体の有益な情報を大津町として上手く紹介していくことによっても、町の魅了向上を図れるのではと感じたところであり、そういった提案も今後どんどんしていきたいと考えています。

| 言論・政策 | 23:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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