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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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大津町の高齢化問題

 2010年に実施された熊本県の統計人口調査によると、2025年までの大津町の65歳以上の高齢者人口増加率は40.1%で県内3位となり、数にして8000人以上に達すると予測されています。

 つまり少子高齢化により高齢者人口の増加は全国的な流れですが、大津町では特にそのスピードが顕著であり早急な対策が必要であると言えます。

 高齢者人口の増加により予測される弊害としては大きく以下の2つが挙げられますが、問題を正確に捉え具体的な政策でもって対応していくことが急務です。

 一つ目は、医療費の増加です。

 高齢者の医療費は相対的に高く、町の財政の圧迫に繋がります。
厚生労働省が発表している22年度のデータでは30~34歳の1人当りの年間医療費が10.3万円であるのに対し、65~69歳では44.5万円、85~89歳では98.7万円にのぼり、お年寄りの健康年齢を伸ばし医療費を抑える政策が必要だと考えられます。

 この問題に関しては、様々な研究結果や事例がありますが、食育(様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること)や運動・スポーツによる健康維持が注目されており、様々な自治体として積極的に食事による健康改善セミナーや、ウォーキングやスポーツイベント等の開催や支援により一定の効果を収めています。

 食育の観点からは、大津町に食生活推進協議会という組織があり、食生活改善のための各種活動を行っており、町としてこのような団体をより支援していく必要があると考えています。

 スポーツの観点からは、現在スポーツの森でウォーキングや各種マシーンを使った運動が可能ですが、より気軽に身近な場所で運動出来るように、例えば既存の最寄りの公民館等で体操やヨガなどの運動が週一回だけでも出来るような仕組みがあれば、なかなかスポーツの森までは行けないようなお年寄りも定期的な運動習慣を得ることが出来るでしょう。
 
 こういった取組は町の財政の観点だけではなく、老後の豊かな生活の実現にも繋がるため、高齢化が進むこれからの大津町にとって、非常に重要性の高い問題であると言えます。

 二つ目は、福祉の問題です。

 厚生労働省が「地域福祉計画」を定めていますが、これは「地域住民に最も身近な行政主体である市町村が、地域福祉推進の主体である住民等の参加を得て地域の要支援者の生活課題とそれに対応する必要なサービスの内容や量、その現状を明らかにし、かつ、確保し提供する体制を計画的に整備することを内容としたもの」です。

 つまり、国が「地域の福祉のあり方は地域でしっかりと考えるように」と言っており、前述の通り高齢化が急速に進む大津町においては、地域福祉のあり方を特に深刻に捉え、具体的な計画を立てて取り組んでいく必要があります。

 これには例えば、地域の見守り隊の編成支援等、地域の住人同士が支え合えるネットワークづくりが不可欠であると言えます。
 先に挙げた地域のスポーツクラスの開催もネットワークづくりに寄与するものと思われます。

 そして、これらの課題に対する対応を推進していくためのキーワードはこれまでの記事で何度も触れてきた通り「協働」です。

 住民参加と協働の町づくりを基本目標の一番目に設定し、福祉教育の推進により住民一人ひとりに福祉や健康づくりに関心を持ってもらい、学校、公民館等において住民参加による福祉の町づくりを目指していく、そんな手法です。

 もちろん地域住民の負担も伴うかもしれませんが、地方分権化を推進する国の方針、町の財政・町民の年齢構成比率等の、いずれの観点からみてもこのままでは立ちいかない状況なのは明らかであり、今現在はサポートする側の世代も数十年先にはサポートされる側になるため、自らのためにも老後を支える基盤を整えておく必要があります。

 現在の町政でも「協働」という言葉はありますが、本来的な意味で機能しているようには見えません。
 
 行政として重要な事は言葉の定義や概念の浸透だけではなく、例えば住民組織からの提案制度や金銭・体制面での支援制度等の「仕組み」づくりにより、「住民自らが豊かな発想を生かして地域の課題を発見・解決できる地域づくり」を行うための基盤を制度・ルールとしてしっかりと定める事だと考えています。

 そうすることで、厳しい社会情勢のなか「協働」というものを分かりやすく周知し、幅広い協働の実践に繋げ、きめ細かな質の高いサービスの提供により、場当たり的ではなく、長期的視点に立って住民の生活の質を高めることができると考えています。

| 言論・政策 | 23:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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