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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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議会広報編集特別委員会研修に参加しました

 標題の通り、議会広報編集特別委員会の研修にて、東京で開催された「町村議会広報研修会」に参加しました。
 なお、当該研修会自体は毎年実施されていますが、大津町では4年1回参加する事となっており、それ以外の年は九州内の自治体への先進地研修を実施しています。

 今回はプロの編集者や写真家等による講義形式で実施されましたが、個人的には先進地研修という形で他の議会の編集委員との意見交換を行うよりも数段実践的な学びがありました。

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 他の自治体への研修の場合、必ずしも肯定的な内容だけにはならないため、WEB上でのレポートの公開は控えていますが、今回は一斉研修であるため、当該ブログでも以下の通り研修のレポートを共有させてもらいたいと思います。
 なお、前回の議会報告会では議員研修のレポートの公開、そしてその中身に関するご批判、ご指摘もありましたが、個人的にはWEB上での公開は難しくとも、公費を使う以上、議員レポートは役場に行けば誰でも閲覧できる状態として(現在は開示請求しなければ閲覧できない)、より一層の緊張感および具体的目的を持って研修に臨む体制を議員個人の意識はもちろん、外部環境としても整える必要があると考えています。


●2014年 議会広報編集特別委員会研修レポート●
【研修】 第80回町村議会広報研修会 
【日時】 2014年7月10日(木) 13:00~17:05
           7月11日(金)  9:00~12:00
【場所】 シェーンバッハ・サボー(東京都千代田区平河町2-7-5)

 本年の研修は、年に1回の町村議会広報研修会への参加であり、編集技術や写真等に関する専門的な知識・スキルを持つ講師により講義形式で実施された。実践的な技術を多く学ぶことができ、議会広報編集特別委員会として作成する「大津議会だより」はもちろん、一議員として住民に対して町政や活動内容を報告するにあたっても非常に有益なものであった。以下、当該研修を通しての学びと気づき、そして今回は部数の関係でクリニックには出せなかったが、受講内容を踏まえて大津町の広報への活かし方について考察・記述する。


テーマ1 「わかりやすい表現・表記のために」
■文章の基本
・目的(情報伝達)を達成できること = 読者に分かってもらえることである。正しいから伝わりやすいとは限らない。学術書等ではないため、簡易な用言でなるべく常用漢字を用いて平易で分かりやすい表現を心掛ける

■わかりやすさの原理
・離散化の原理
文を短めにして切れ目を入れる。また曖昧さを省く事によってわかりやすい文章となる。
・文脈の原理
文脈は予約の精神で作成し、先を予測させて裏切らないことで読者の理解を助ける(論理的な構成とする)。


テーマ2 「議会広報誌の編集 読まれる議会広報誌・読まれない議会広報誌」

■目次のつくり方 
 目次とは、単なるインデックスとしての役割だけではなく「中のページへのお誘い」の役割もあり、読者へ働きかける効果がある。よって、必ずしもP1から順番に記載する必要性はなく、特に読んでもらいたいページを強調し、上部に掲載しても良い。また類似の内容をグルーピングして配置するのも効果的である(情報誌等でよく用いられる手法)。

■見出しの付け方
 分かりやすい構成とするためには見出しは必須である。簡潔であることを前提に「目立つ見出し」かつ「中身が分かる見出し」を付ける。また、長文となる場合には小見出しを付けることも有効である。なお、タイトル(第○回○○コーナー)と見出し(○○について)は異なるため、タイトルがある場合も、各回の内容が分かる「見出し」を付ける必要がある。

■見出しと写真の両方でアピール
 写真についても内容を予測出来るような魅力的なものを活用することで、読者の興味を引くことが出来る。また同様の理由で、写真においても説明やキャッチフレーズ等を付ける事も有効である。

テーマ3 「写真の見方・考え方」
■写真の価値基準の変化(カメラの機能が向上し「うまい写真」は誰でも撮れる時代へ)
■しっかり撮るという意思が必要な時代
■他の写真との差別化
■美とは互換で撮る


テーマ4 「議会広報クリニック」

簡単な講義のあとで、講師が10つほどの自治体の広報誌を検証した。以下、講義のポイントと各広報の検証をしながらのキーポイントをそれぞれ記載する。

■講義
➀住民にわかりやすい表現か
・文字の役割を活用した編集紙面となっているか(見出し、リード、小見出し、本文、キャプション・ネーム、脚注等を有効に活用することで格段にわかりやすい文章へ)
・一文が長くないか(一文一文を完結にし、一文章に1メッセージを心掛ける)
・情報区分の違いでレイアウトに変化を付けているか(メリハリ)

②読んでいただくための工夫は
・訴求情報の理解を上げるためにビジュアルを用いているか(メリハリ・写真・文章の位置等)
・住民参加の企画紙面があるか(読者の声・傍聴者の声 等)

③視線の誘導を図った紙面表現か
・視線の誘導を図った強弱のある紙面表現か(視線は縦書きの場合は右上から左下へ、横書きの場合は左上から右下へ)
・複雑な紙面表現にしていないか(情報の配置が複雑な場合、どこから目をやれば良いか分からない)

④可読性のある文字表現か
・本文組の可読性に問題はないか(縦横に長い文章は2段組にすると可読性が向上する)
・表組・グラフ・写真の中にいれた文字の可読性に問題はないか(例えば賛否表は一列毎に白・グレー網掛け・白と変化をつけると見やすくなる)


■指摘事項
・可読性を上げるため、段組、行間、視覚の流れ、メリハリを意識する。ただし、色や書体の種類を使い過ぎると項目は際立つ一方で大事な部分がぼやけるために気を付ける必要がある。
・特集を組むことにより、訴求力を上げることが出来る(例:「議会報告会」等)。
・”柱”を有効に活用する事により目を引くことが出来る。
・各テーマ(委員会レポート、一般質問等)の関連内容を一つのグループ(子育て関係・福祉関係)として見せることで読書にとっては理解しやすいものとなる。
・紙面においては、文字の縦・横の太さが同じユニバーサルフォントや太めの明朝を使用することで読みやすさが向上する。
・本文の行数が多い場合は行間を広めにとることで読みやすさが向上する。また文字数の制約上行間を取るのが難しい場合には、文字が細長いフォントを使うことで余裕が出来る。
・「傍聴者の声」へ住民へのコメント・回答は好感が持てる。
・”ハラキリ“等のいくつかの構成上のタブーがあるため、把握のうえで注意する必要がある。
・メリハリをつけるために各項の区切りが分かる“ライン”を設ける事も有効である。
・住民視点での小見出しを付ける。例えば方言を用いる事によって親しみのあるものになる。
・コンテンツが少ない場合には、目次の順番はページ順で作成すべきである(順番を変えた場合、逆に読者の混乱を招く)。
・議会独自の言い回しや難しい用語には説明の注釈を入れるべきである。
・先に情報を整理しラフデザインを作成することで纏まりのある書面にしやすい。
・情報の変化を色で区分けすることでメリハリもあり、わかりやすい構成になる。


■まとめ 「大津議会だより」について
 町村議会において「フルカラー」広報誌は珍しく、他の自治体と比較して本町の広報誌は手に取って貰いやすく、構成全般としても比較的よく出来ているという認識である。ただし、本日の講義内容、および他の自治体の広報誌も参考にして今後の改善点として、以下を意識すればより良い内容になると考える。
・単調な構成となっているため、「議会報告会」などの特集を随時組みつつ、より訴求力のある目次を作成する。
・「読者の声」に対してのコメントを導入する。
・議案や結果の報告だけではなく、その過程である「討論」の内容を充実させる。
・全体的に文字が多いため、余白・スペース・写真を増やす。
・難しい専門用語や表現も多く用いられているため、簡易な表現への”言い換え”や注釈の活用により読者の理解を促進する工夫をする。

 なお余談ですが、今回は研修会場から徒歩圏内で、かつフライトまで時間があったこともあり、委員一同で国会議事堂内にも学生時代以来、約10年ぶりに行ってきました。
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