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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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「くまもとむらづくり人材育成塾」最終講座と研修の在り方

 今週木曜日は八代市で開催された熊本県庁主催の「くまもとむらづくり人材育成塾」の最終講座に参加してきました。

 その内容を踏まえ、今回は①「研修内容のシェア」、および②「研修の在り方」について書きたいと思います。

 講座内容は以下の通りですが、色々と学びも、考える事も多い内容でした。


■ 「むらづくりのための編集とデザイン」
  LOCAL&DESIGN株式会社 高山 美佳氏
■「四万十川方式 地域発着型産業づくり」
  株式会社四万十ドラマ 畦地 履正氏
■「パネルディスカッション」
  高山 美佳氏、畦地 履正氏、井手 修身氏


 その中で、特に印象深かったキーワードをいくつかご紹介させていただくと一つには、「強い1次産業ありきの6次産業化」というものです。

 Wikipediaによると、6次産業化とは「農業や水産業などの第1次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を表す、農業経済学者の今村奈良臣が提唱した造語。また、このような経営の多角化を6次産業化と呼ぶ。」となっています。

 簡単にいうと、農家などの生産者が作ったものを自ら製品に加工し、販売まで行うという事になります。

 話の趣旨としては、そうした6次産業化において、農産物等の生の資源の価値を高めないままに安易な加工販売に走ったり、地場の農家が儲からなかったりするような仕組み(地域で連携して6次産業化を行うような場合)では、長続きしないというものです。

 今回事例紹介をしていただいた「四万十川方式」でも、地域で協力しながら生の農産物の品質向上やブランディングをすることによって、それを原材料にした様々な加工品が売れる仕組みを構築されていました。そしてその加工も、安易に海外に委託するのではなく「地域にシゴトを創る」ということも大事にしながら、「オール四万十」で取り組んでいるとのことでした。

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 また2つ目のキーワードですが、編集とデザインの講義において、講演者の方は「ストーリー」と「ヒストリー」を非常に大事にしているように感じました。

 佐賀県武雄市の元市長の樋渡氏は以前参加した講演会の中で「モノは売れなくても物語は売れる」と仰っていましたが、商品の品質はもちろん、そこに秘めた歴史や物語は商品価値を高めるための一助となります。

 卑近な例でいうと、「江戸時代から続く老舗」あるいは「元祖」等の看板があれば、やはり何もないより惹かれてしまう方が多いのではないでしょうか。

 もちろん、歴史も物語も急に作れるものではありませんが、「伝え方次第」で十分魅力でストーリーを秘めているモノも少なくはありません。

 例えば、「大津町のからいもは美味しい」と県内でも有名ですが、町のホームページを見ると「阿蘇の火山灰からなる土は中に多くの酸素を含むので根菜類の栽培に適しています。大津町がからいもを栽培するようになったのは、土地の利点を生かして栽培されるようになったと考えられています。」と書かれています。

 ある程度科学的な裏付けも必要になるかもしれませんが、美味しさの理由は「世界農業遺産にも認定された世界最大級のカルデラを持つ広大な阿蘇の火山の恩恵(この辺りの表現は一定のセンスも必要だと思いますが)」という歴史と物語を組み込むことで、県外等の大津のからいもを食べた事のない層にも売り込みやすく、多少なりとも購買意欲を高める事が出来るのではないかと思います。 もちろん、そこからは品質がモノを言います。

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 さて、ここから少し話が変わりますが、研修を受けるたびに色々と町内での応用を考えるのですが、自治体の制度をはじめ政策的なものであればある程度自分だけでも煮詰められるものの、こうした地域の生産者をはじめとした住民が大きくかかわる部分に関しては中々そうもいきません。

 例えば今回の場合、知り合いの農家の方との意見交換もできますが、こうしたまちづくりに関わる全町的な内容はもう少し広いコミュニティや関係者間で煮詰める必要があると思っています。

 つまり、研修を単なるインプットの場として終わらせるのではなく、そのインプットを速やかに町の現状に合わせて分析・検討するというステップを噛ませることが重要であり、それが具体的な改善に繋がっていきます。

 もちろん、今回のような県内各地から異業種の方々が集まっている場合は中々具体的な話は出来ないのですが、少なくとも同じ業界団体、あるいは町内で町主催の研修や講演会等を行う場合であれば、その後の議論によって得られる効果は大きいのではないかと思います。

 例えば先ほどはからいもについて書きましたが、「そのストーリーは成立しない」という事が分かり速やかに次の検討に移る事ができたり、あるいはそのストーリーの効果を更に高める事ができるような意見やアイディアが出てくるかもしれません。

 しかし、殆どの研修や意見交換会等は時間の都合もあるのでしょうが、「研修のみ」「意見交換会(懇談会)のみ」と分けられています。

 ただ、研修だけでは大部分がインプットで終わるため時間の経過とともに記憶は薄れ具体化せず、一方で材料のない単なる意見交換だけでは出てくるアイディアも限られます。

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 「時間増」、「負担増」、「それらに伴う集客の難易度増」等、課題はあるでしょうが、町としても「今ほど先進事例についての講演を聞いていただきました。では大津町の場合にはどのような資源ややり方(応用)があるでしょうか?」というような具体的な議論が参加者全員でできるインプットとアウトプットが一体になった研修や勉強会を充実させる事で様々な取組みが具体化しやすく一層の活性化につながるのではないかと思っています。

 なお、住民の方々と取り組んだ「かたらんね!地域防災」の第1回はこの方式で行っており、また議会においても文教厚生常任委員会では今期から「先進地研修を終えての議員の意見交換会」を研修当日に実施しています。

| 言論・政策 | 01:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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