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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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「子育て支援」について考える

 先日、大津町の「子育て支援センター」にお邪魔しました。遊び相手を探している子どもさんや育児にはげんでいるお母さん同士の交流の場とのことで特に町外から来ているお母さんには非常に喜ばれているようです。

 ただ一方で私が「歩く活動」をする中で、大津町は保育園の数が少なくて入園出来ない「待機児童」が非常に多いとの話を聞きました。
 また、これは国の制度のため、町の力だけで対処するのは難しいのですが、一般的に認可保育園は、午前7時頃~午後6時頃が開園時間に定められていて、午後7時までが延長保育に設定されています。そして土曜・日曜日や祝日に関しては休園と決められています。ですから、仕事先の休みが平日に定められていたり、シフト勤務などで夜遅くに働く必要がある場合には困ってしまいます。
 近くに両親等がいる場合には、そちらに預ける人も多いようですが、現在は核家族化が進んでそういうケースは段々減っており、その中でも大津には「ご主人の仕事の関係で転入し、周りに頼れる人がいない方」が他の町と比べて非常に多いです。

 「少子化対策」と国政でも叫ばれていますが、個人的には多くの政策は事後対応ではなく、「受け皿作り」が大事だと考えます。そして、それには「地域の力」で対処していくことも重要です。

 具体的には、そういった取組を行っている個人や民間企業、あるいはNPO法人を支援して受け皿となってもらうことが一つの方策として考えられます。
 例えば、今から町で保育園を新しく作ろうとすると建物の建設や保育士さんの求人等々、長ければ数年の歳月を要するかもしれませんが、行政が自宅で保育を行っている、あるいは新規で始めたいと思っている方を支援できればより短期間での解消が可能です。
 また、今後少子化が更に進むと言われている昨今において、「今」だけを見て、保育園を乱立させれば将来的に経営が立ちいかなくなり町の財政を圧迫する可能性もあります(大津でもここ数年で複数の学校が統廃合されています)。

 そういった点を複合的に考えてしっかり体系的に調査・分析を行った上で、働くお母さんが安心して子供を産める環境、あるいは経済状況が不安定な昨今においていつでもお母さんが働ける環境を作っていく、そのような政治・政策が必要だと私は思います。


 さて、ここで余談ですが、「歩く活動」の中でまた素敵な出逢いがあったのでシェアさせて頂きたいと思います。


 昨日、大津町で「家庭的保育室」事業に取り組んでいる方のお話を聞かせて頂きました。
 家庭的保育室とは、3歳未満の児童を対象とした保育者の住居(独立した事務所等その他の場所の場合もある)で行われる小規模の異年齢保育でのことで、その方の場合は保育者2名で5名のお子さんを観ていました。理念としては、「家庭的な環境での兄弟のような異年齢保育」「少人数を対象とするきめ細やかな保育」「いつも同じ保育者が対応する保育」「地域の住民の方々と密着した保育」等を掲げており、子どもたちは本当に伸び伸びと楽しそうに過ごしていました。

 このような保育に関しては「家庭で時間の空いた主婦が行う保育」と思われたり、「一般の家庭生活の中での保育」と思われたり、あるいは、「密室の保育は危険ではないか」との心配の声もあるようですが、私がお話を聞いた方は子どもへの非常に熱い思いを持って取り組んでおられ、更に安全面からも長年保育に携わってきて経験も豊富で客観的に見ても非常に信頼出来る方でした。
 そして、少人数の「目の届く」児童に対して正に「肌と肌」の触れ合うコミュニケーションを取り、更に森への散策やからいも堀り等のアクティビティーも行うなど、自分の子どもに接するように非常に濃密な形で接しておられました。

 もちろん、現在一般的な保育園で行われている集団保育にも良い部分は沢山あると思います。私の友人には保育士さんも沢山いますが、子どもへの愛情は何ら変わらないと思います。友達も沢山出来るでしょうし、集団活動の練習にもなるかもしれません。また現実的な問題では経営面での「コスト効率」も良いと思います。そして大きな「組織」に預ける方が安心して働ける親も沢山いると思います。
 実際に保育所を探している両親の中には「自分が仕方なく、しっかりと観れない部分まで関わってくれて本当に嬉しい」という方もいれば「預かってくれさえすれば良くてそれ以外の対応はやめて欲しい」という方もいらっしゃるようです。

 ただ、「家庭的保育室」の子どもたちの屈託のない笑顔やはしゃぐ姿、ご近所等の「地域の人」へ濃密に関わる姿を見ていると、子どもの感受性の低下や地域との触れ合いの希薄化が叫ばれる昨今においては、「(現在は3歳未満の児童のみに限定されていますが)待機児童の受け皿」としてだけではなく、「働く親の選択肢」の一つとしても、この「家庭的保育」はとても意義深いものだと感じました。

| 言論・政策 | 23:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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