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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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大津町の経営状況

  「大津町は県内でも財政的に恵まれている自治体の一つ」と言われており、確かに財政指標等を他の自治体との比較で見ればそれは間違いではありません。 ただし、それはあくまでも相対的な話であり、置かれた状況を分析すると、他の多くの自治体同様に厳しい状況であることに変わりはありません。

 町の収入(歳入)を見ると、大津町の税収は本田技研やその関連企業を中心とした豊かな法人税に長年支えられ、17年度から4年間は全国的にも数少ない地方交付税の不交付団体となり、ピークである平成19年度は26億4300万円もの法人町民税がありました。しかし、厳しい経済状況を反映して、平成20年度からは減少に転じ、直近の決算データとなる25年度を確認すると4億2300万円とピーク時の6分の1ほどとなっています。

 また、町の支出(歳出)は年々増加傾向にあり、特に高齢化の進展等によって社会保障関連経費である「扶助費」は毎年増加し、平成19年度に11億9500万円だったものが平成25年度には24億4千万と6年間で2倍以上に膨らんでいます。今後は庁舎、給食センター等大型施設の建替えも控えています。

 更にもう少し言えば、非常に財政的に恵まれていた時期があるがゆえに、その時に建設した様々な施設の維持管理や開始したサービスにかかる費用が「固定費」として、毎年予算に計上されており、ある面では以前から厳しい状況にある自治体よりも難しい状況にあるようにも思えます。

 そっくり置き換えるのは難しいのですが、現在の状況を家計で言うとこういった感じでしょうか。

 大津家は、数年前までは地域でも有数の高給取りでした。その際に家族(住民)も望むので別荘や高級車(ハコモノ)を購入したり、色々とお金のかかる趣味(住民サービス)を始めたりしました。当時は皆とても喜んでいましたが、現在は不景気で給与が下がるとともに高齢となった両親の福祉費用(扶助費)も家計を圧迫しています。更に維持管理にもお金のかかる別荘は手続き上、中々手放す事ができず、生活レベルも簡単には下げることができないのでお金はどんどん出ていき家計は火の車です。何とか親戚からの援助(国からの交付税等)やローン(町債)でやりくりしていますが、自宅や自動車の建替え・買換え(公共施設の建替え)も控えているので、このままではもうすぐ就職する子ども達(次世代)にローンを引き継いでもらうしかなさそうです。もう少し計画的にやっていれば良かったけれど、それでもお隣さん(他の自治体)よりもまだまだ給料は高いし借金も少ないからまだうちは何とかなるかなとも思っていますが、一方で家族は嫌がるだろうけど親戚からの援助もいつまであるか分からないし、そろそろ本格的に家計の見直しをしないと破産してしまうかもとちょっぴり不安も抱いています。

 もちろん、多くの自治体が現在同じような状況にあり、大津町の行政運営が特別悪かったわけではありません。しかし、厳しい状況にある今、「これからどのような運営をしていくか」が問われています。

 したがって、これまでも様々な場面で繰り返し述べさせていただいておりますが、その入口、出口の両面から町の在り方を改めて見直し、スケジュールも踏まえた具体的な大津町独自の「経営戦略」を策定し、実行していく必要があると考えています。

 例えば、現行の総合計画やマスタープランでは抽象的かつどの自治体も似たような項目が並びがちですが、企業誘致戦略に関わらず特に地方創生の流れの中では地域の強みや弱み、そして持てる資源を定量的に徹底把握・分析して、「差別化優位性」を前提に置いた「地域戦略」を描くことが非常に重要だと思います。

 更に、俯瞰的かつ中長期的に状況を分析し、例えば道路等のハードインフラや活用率の低いハコモノ物件への投資よりも、看護師常駐型の介護住宅や老人ホーム、あるいは託児所等の所謂「ソフトインフラ」への投資をすることでお年寄りが安心して楽しく生活できる社会環境を整えることで消費を増やしたり、子育てをしながら女性が安心して働くための環境を整えることで可処分時間を活性化させたり、地域レベルでもそうした経済戦略と連動した計画的投資、行政サービスの拡充が必要だと考えています。

 一長一短で出来ることではなく痛みも伴いますが、まずは計画を立てて具体的に動かしていかない事には始まりません。一つひとつ具体的に提言しながら、残すべきところは残し、変えるべきところは変え、持続可能なより良い町にしていきたいと思っています。

| 言論・政策 | 14:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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