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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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着地型観光と大津町の活性化

 OZUげんき塾主催(共催:協働の会)の企画する標記テーマの講演会に出席しました。
 講師は東海大学経営学部観光ビジネス学科の宮内順教授です。

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【着地型観光とその現状】

 講演では専門的な用語や内容も多分に織り交ぜながら「着地型観光」とその展望についてお話いただきました。

 内容を私なりに要約すると、次の通りです。

これまでの旅行商品(ツアーパッケージ)の大半が都市部の旅行会社で企画される「発地型」であったのに対し、現在は旅行目的地側主導で行う「着地型」に注目が集まっている。

これまでは最大公約数の旅行者ニーズを把握し、行き先も例えば熊本城や阿蘇山等の全国的に知名度の高い一部の観光地がメインであった。しかしながら、現在は消費者志向の多様化に伴って地元の人しか知らないような穴場や楽しみ方も求められるなど傾向に変化が見られる。

このトレンドは大津町のような全国的に有名な名所はないものの地域資源や交通アクセスに恵まれた地域にとって特に好機である。この流れを地域の具体的な利益に繋げるためには、新しい観光素材を掘り起こすとともに、都市部の潜在顧客に直接提案する企画力と売り込み力、そして要望に柔軟に答えていく対応力(オーダーメイド)が重要である。
地域の素材を掘り起こし、パッケージ化し、売り込み、折衝する機関(例:観光協会や地元の代理店)の働きが鍵になる。


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【大津町における展望】
 海外では殆どの国でこの着地型観光が成熟しており、一部大手主導の発地型観光が主流の日本はグローバルでみれば”ガラパゴス”であるとのお話ありました。

 確かに、海外の観光地に行けば地元のツアー代理店があり、わざわざ日本で手配して行かなくとも簡単に”地元ならでは”のツアーに参加できます。また、日本人の多くは有名な観光地(フランスと言えばパリ、中でもエッフェル塔やルーブル美術館等)に行きたがりますが、欧米人は知名度に拘らず“穴場”や”田舎”、”地元の人にとっての名所”を好む人も多いことが定量的なデータとしても示されています。

 そういう意味では、日本全体として海外からの観光客が増加傾向にあること、また東京オリンピック、あるいは熊本空港からの香港や台湾への定期就航便により新たな層の流入が見込めること等を踏まえれば、地元住民視点では「見どころがない」と思いがちな地域でも”潜在顧客視点”で見れば魅力的な観光パッケージを創り出せる見込みも多分にあります。



【”経済効果”の視点】
 観光の活性化はあくまでも地域活性のための手段であって、目的ではありません。特にこうした観光に関する取組を考える際には「経済効果」の視点を外せません。

 例えば、仮に5000人が大津町の名所に訪れたとしても、町内での飲食や宿泊、買い物等の消費活動が全くなければ町への直接的な経済効果はゼロです。
 しかし、例え50人でも町内に宿泊し、飲食や土産品の購入等の消費活動を行えば、事業者はもちろん、町の税収が潤い、更にその数が増えれば雇用の増加も見込めます。

 そのようにして見ていくと、旅行者層(性別・年代・居住地(国))によって、消費するモノや金額が大きく異なることも見えてきます。しかし、観光に限らず多くのケースではこの"層別"視点を見失いがちで、例えば対外向けの行事やイベントで"人数合わせ"に終始した結果、集まったのは”動員された関係者”ばかりというのもありがちな話です。

 この「層分析」、それを基にした「ターゲティング」は大手の民間企業では当たり前に行っていることですが、自治体レベルでも観光による地域活性化を考える際には十分な分析を行ったうえで計画、戦略を策定することが不可欠です。



 大津町の現状を踏まえると今後の観光戦略においては、肥後おおづ観光協会の動きが最も重要になると思います。現在も色々と企画中とのことですので、私自身も出来る限りの協力・連携をしながら町の発展に寄与したいと考えています。

| 言論・政策 | 21:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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