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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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「いまきん食堂」に学ぶ観光客による経済効果

【いまきん食堂と地域経済効果】
 先日、所用で阿蘇の内牧の近くへ行った際、赤牛丼で有名な『いまきん食堂』に立ち寄ってみました。

 平日の13時頃にもかかわらず2時間半待ちとのことで、私は別のお店でランチを取ったのですが、お店側は整理券や周辺の案内マップを配布するなど来店者に負担を掛けないような配慮をされていました。

 当日は大変寒い日でしたが、車中で順番を待たれる方がいる一方で、多くの方が近くの和菓子屋や雑貨屋、お土産屋に立ち寄るなど、近隣の散策や買い物などを楽しまれていました。 
 そして、私のように待てずに周辺の飲食店で食事を済ませる方も少なくないように思いました。

 近くのお寺、そして祝祭日などは銀行の駐車場も開放されており、まさに地域への経済効果を生む”名所”であり、近隣も大いに協力しているようでした。

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【観光名所づくりとその目的】
 観光名所に多くの人が訪れても、「道中のお店で食事を済ませて名所だけ見てとんぼ帰り」では、地域への経済的恩恵はありません。 
 それどころか渋滞やゴミの散乱などによって近隣住民が迷惑しているケースすら少なくありません(最近の事例リンク⇒「哲学の木」悩んだ末に伐採 北海道・美瑛の観光名所)

 もちろん、ぶらぶらして何となく楽しむ“時間消費”に対して入場料などを貰えればまだ良いのですが、ただでさえ人を呼び込むのに多くの自治体が苦労しているなかで実現性が高いとは言えません。

 地域の賑わいや誇り、郷土愛など意図するところは経済効果だけではないかもしれませんが、特に多くの自治体が厳しい財政状況にある中で地域経済への寄与はとても大切な要素です。また、経済効果による商業の活性化は雇用の創出にも繋がります。

 様々な自治体の取組みを見ると、『人の流入による地域の賑わい』、『町の知名度アップ』などを目標に掲げているケースも少なくありませんが、それらはあくまでも手段であり、”何のための賑わい(知名度)か”、あるいは”賑わい(知名度)の先に何があるか”を掘り下げて明確にした先にこそ、より有効な手法や進め方の戦略を描けます。

 観光客の心理として、大抵は「観光名所に寄らせてもらったので最寄りでお店を探して食事をしてあげよう」、「(それほど有名なものではないけど)寄らせてもらったので少しでもこの地域のお土産を探して買ってあげよう」というほど善意的ではなく、同様に「有名人の出身県だから行ってみよう」、「スポーツ等で名前を聞いたことがあるから立ち寄ってみよう」というほど単純でもありません。

 近隣での食事やショッピングなどでお金を使ってもらうためには、①どのような形で人の流れを創り、②それを地域内でどのように経済効果に繋げるか、を一体的に考えることが重要です。


【いまきん食堂に学ぶインバウンド観光戦略のヒント】

 前述の視点を踏まえ、少し大仰ですが、以下の点で同所は名所として優れているように思います。

①地域への経済波及効果
➸必ず現場で長時間待つ必要があるため、多くの近隣商店への経済波及効果が高割合で発生する。

②リピート率
➸多くの観光客にとって「一度行けば十分」となる名所が多数であるが、食事は満足感があれば何度も訪問するためリピート率は比較的高い。

③地域ブランド力
➸地域自体に知名度やブランド力があるため、散策・購買意欲をくすぐりやすい(⇒せっかくだから車で待つよりも周りを散策してみよう)。

④立地および地域間連携
➸近隣の協力(駐車場の開放等)、多店舗への配慮(散策マップの配布等)が、相乗効果を発揮して顧客へのサービス向上にも繋がっている。

  当然、行政で多くの人が訪れるレストランを経営することは不可能ではないものの流行るかどうかも含めて、やはり色々と難しさがありますが、ここから学ぶべきことは少なくありません。
 
 例えば、

◆『空港ライナー(大津町も年間約500万を負担)⇔JR豊肥本線』の利用者は多いのですが、何%の方が大津町を観光して実際に食事や買い物(消費活動)をしているでしょうか。

◆そして、経済活動を行ってくださった方々のリピート率はどの程度でしょうか。

◆さらに、空港ライナーだけではなく、スポーツ大会やお祭りでの来場者に置き換えると状況はどうでしょうか。


 個人的にはまだまだ経済効果を高める余地があり、今後は人の流入策を進めることはもちろん、どうすれば消費活動に繋がる動線をより太いものにできるか等、経済効果にこだわった検証や戦略策定を一層進める必要があると考えています。

| 言論・政策 | 01:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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