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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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災害時における『議員の役割』

 現場での諸対応が少しずつ落ち着いてきたため、遅ればせながら昨日やっと町内全域を見て回ることができました。
 Facebook用に書くつもりが長くなってしまったので表題の件について掲載します。 震災後としては初めての本格的な更新になります。


【震災直後における議員の役割】

 色々な考え方があり、もちろん例外もあるとは思いますが、緊急対応の段階においては政治家が現場を何となく”視察””慰問”して回ることはポーズでしかなく、また、そこで見聞きした整理されていない情報を職員に向けて”復唱”するだけでは、議員対応で職員の余計な雑務を増やすこと、あるいは"あるべき優先順位を乱す"ことになり、むしろ害悪になりがちです。
 気を使わせてしまう立場であるからこそ、”真に町のためになる””節度のある行動”が必要です。
 
 特に緊急時における行政内部の動きに関しては、他の災害時の先例を見ても発災直後に議員ができることは限られており、むしろ職員がバタバタの中では提言の正否にかかわらず"横槍""船頭多くして船山に登る"になる場合が多いのが現実です。

 そんな中で現段階では議員よりも、町職員はもちろん区長や民生委員の方々、各地域や避難所で運営や陣頭指揮を執る方々、消防団員や各種団体の方々の役割・負担・貢献が間違いなく大きくなっています。

 その点に関して心から感謝するとともに、私も少しでも現場レベルでその一翼を担うべく努めています。
 これまでのところ、本震直後は翌夜間まで大津小学校で避難所運営支援に当たり、その後は東熊本青年会議所として交流センターや避難所での炊き出しや物資配布、各自主避難所や断水地域への物資運送、消防団員としての巡回や断水時のトイレ用水利設置、22日(金)の開所後は災害ボランティアセンターの支援等に当たってきました。

 17日(日)の議会説明以来、全体で集まる機会がないため一部の動きしか把握していませんが、知る限りでは同僚の松田議員や佐藤議員、豊瀨議員も各地域の避難所に張り付いての支援をしながら現場レベルでも色々と奔走されているところであり、その他の同僚議員も今は何よりも一市民としてそれぞれの地域で活動をされていることと思います。


【復興局面における議員の役割】
 災害発生後の緊急対応は数時間から数週間の勝負ですが、復興は数年から10年以上の長い道程です。 阪神・淡路大震災においては、”復興政策や事業が間違っていたために発生した”と指摘される『復興災害』という言葉も生まれています。 そして東日本大震災からの復興においては、必ずしもその教訓が生かされていないという指摘もあります。

 大津町においても、家屋の損壊をはじめ町民の生活への影響は多大であり、町としても公共施設や道路など目に見える被害はもちろん、今後の雇用や税収等への影響も決して小さくなく、様々な面で計画の見直しも迫られます。
 そんな中で復興政策の貧困さや誤りが被災者、そして我が町に新たな”人災”を引き起こすことがないように、冷静に事態を分析し、過去の復興事例も研究しながら、『大津町の復興モデル』を描いていく必要があります。

 町の現状としては、現時点で把握できているだけでも数十件の家が全壊、百件以上の家が半壊状態であると推計され、分散移転が決定的な町庁舎や学校施設、総合体育館などの公共施設、道路や農地なども甚大な被害を受けています。
 さらに中小大企業の建屋や生産ライン、飲食商店なども大きな被害を受けていることや、家屋などの補修において個人レベルでの出費が増えること、失業者や一時避難者および転出者の増加、観光客の一時的な減少なども、現実的に織り込まなければならず、経済活動の停滞も懸念されます。

 現時点の状況はポジティブとは言えませんが、いずれにしても"これから数か月間の対応で町の数年後の姿が決まり、数年間の対応で数十年後の姿まで決まる"と言っても過言ではないと思います。

 最後に私個人の政治姿勢および役割に関してですが、誰もが一刻も早い身の回りの生活環境の復旧を求め、意識的・無意識的に政治的な“個別の対応”を望む声があることも、それを喜んでくださる方々がいるのも十分承知しています。
 しかしながら、私はこれまで通り説明責任を果たしながら、現場レベルで一市民としてやれることをやりつつ、一度情報を咀嚼したうえで、政治家としての自分なりの判断基準と信念を持ち、”町全体””町民一人ひとり”のことを考えながら”やるべきこと”をやっていきます。
 全体としての大幅な非効率化や職員負荷増に繋がるだけの単なる"部分最適"やアピールのための伝達や利益誘導はできません。

 議員は一市民であるとともに、何よりも"政治家だからこそ担える"役割と責務があります。 
 タイミングに迷っていたのですが、物流が落ち着いてきたので震災・復興関連の書籍で目ぼしいものをあるだけ買い集め、内容を纏めているところです。
 このような時だからこそ、机に向かう時間も大切にして、町の現況はもちろん先達の経験や指摘も十分に踏まえたうえで、大津町の復旧・復興計画を組み立て、提言していきます。

| 言論・政策 | 23:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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