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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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観光政策と集落振興の関係

【問い】
・農村集落でのフットパスや名所づくり等による地域おこしは、本当に地域住民のためになるのか?


 もちろん、様々なケースがありますが、こうした”観光地化”を進めるにあたっては、次のようなことを合わせて考える必要があると思っています。


殆どの方は商店や飲食店を営んでいるわけではないので、基本的には直接の経済的恩恵はない
むしろ、渋滞の原因やゴミの増加などで豊かな農村集落での生活が脅かされる可能性がある
「町全体の活性化」と「各集落に必要なこと」にはギャップが存在する
では地域振興に繋がる観光とは?



 しかし現実の動きとしては、役所や地域外の人が観光施策を考える際、「地域住民の生活がどうなるか」ということが、検討の俎上から漏れてしまっている、あるいは、農村集落に観光名所ができれば地域生活の向上に繋がると思い込んでいると感じられることもよくあります。

 ただ、上述した通り、地域住民の恩恵に繋がらないケースの方がむしろ多いかもしれません。


 少し前に、北海道美瑛町の「哲学の木」の伐採が話題になりました。

 これは、農地に生えたポプラの木が観光名所となり多くの人が訪れた結果、観光客の迷惑行為が農業を営むうえでの支障となり、最終的に所有者が伐採をされたものです。

 所有者としても、思い入れのある木であり、悩みぬいたうえでの決断のようです。

※関連リンク→「北海道・美瑛町「哲学の木」、苦悩の末の伐採 観光客のマナー悪さ目立つ」


 自治体が観光施策を考える場合、「観光客の増加」自体が目的ではなく、「観光による経済効果や投資効果が、様々な形で住民生活に還元されること」が、前提におくべき最終的な目的だと考えています。 つまり、観光に力を入れるのは「住民を幸せにする」ための「手段」という見方で、ここが逆転してしまっては本末転倒です。
 

 それでは、観光地化の集落住民にとってのメリットとは何でしょうか。

町全体が潤えば税収が増え、多少なりとも集落にも還元される
多くの観光客が来ることで集落が活気づく
観光客の中から移住を考える人が出てくるかもしれない
集落での「おもてなし活動」などが地域コミュニティの強化に繋がる


 正直、どれも説得力に欠けるのですが、大切なことは取り組む中で「住民生活向上」と「地域住民との共生」の視点を、政策の中にしっかりと持つことだと思っています。

| 言論・政策 | 18:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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