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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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「幼稚園」の入園待機問題

 先日、ブログ読者の方より「幼稚園の待機児童(※)」に関するコメントをいただきましたので、今回は幼稚園の待機児童問題に関して書かせていただきたいと思います(非公開コメントであったため、別途、私の公式アドレスよりメールをお送りしました)。

※幼稚園の根拠法である学校教育法では幼稚園、特別支援学校の幼稚部に在籍して就学前教育を受けている者は、「幼児」と呼ばれますが敢えて「児童」の呼称を用います

 待機児童と言えば、多くの方は「定員オーバーにより保育園に入ることの出来ない児童」を思い浮かべると思いますが、「幼稚園」にも類似の課題があります。

 これらの問題は一緒くたに捉えられがちですが、保育園が「両親が共働き等の理由により保育に欠ける児童の受け皿」であるのに対し、幼稚園は家庭の事情とは無関係に「就学前教育を受けさせることで幼児の心身の発達を助長すること」を目的としています。

  つまり、保育園は保護者に代わって乳児又は幼児を保育する場幼稚園は未就学児(3~5歳) の教育を行う場であり、今回の議題においてこの2つの大きな違いは「専業主婦は特殊な事情がない限り我が子を保育園に入園させることが出来ない=幼稚園の選択肢しかない」という点です。

 なお、簡単に整理すると以下の通りです。

 グラフィックス2


 実際には、昨今の保育園には幼稚園並に教育に力を入れているところも多くあり、「就学前教育」の観点からの線引きは難しくなっていますが、問題は、「専業主婦などの子どもを保育園に入れる資格はないが就学前教育を受けさせたい親は保育園の待機児童問題が解消しても幼稚園の待機問題が解消しない限り課題の解消にならない」ということです。
 もちろん、保育園の受入れ可能数が増加することにより、「仕方なく保育時間の短い幼稚園に入所している児童」が保育園に流れ、間接的な解消に繋がる部分もあるかもしれませんが、やはりこれらは分けて考える必要があると思います。

 実際に、私は専業主婦の方から以下のようなメッセージをいただきました(一部を抜粋)。

 「保育所は入所するにあたって家庭での保育が困難である共働きや収入面等数々の条件が必要になってきます。一方、幼稚園に通わせたい保護者は3歳、もしくは4歳~と言った多感な時期に幼児教育を受けさせたいという親心です。もちろん義務教育でもないこの時期に必死に何日も並んでまで幼稚園に入園させる事も無いのかもしれません。しかし、この時期の子供の成長を誰よりも楽しく嬉しく、共に成長していく喜びを感じたい、そして何より子供自身が初めての社会の中で切磋琢磨しながら成長していく喜びを感じる大事な時間でもあると思います。 
 現在、大津町には町立と私立の4つの園が存在します。保育所は7カ所。(家庭的保育を入れれば10カ所)。それでも待機児童は解消されません。専業主婦ともなれば保育所は入所出来ないのでたった4つの選択しか無くなるのです。 ここで、申し上げたいことは、この待機児童の0歳~2歳児と三歳~五歳の「待機」の重みを一括りにしないで貰いたい!小学校に上がる前の大事な時期です。三歳~五歳のこの時期に幼児教育を受けれないなんて子供の未来を可能性を奪っているとしか思えません。」

 
 先日、役場の担当課にて話をしてきましたが、役場としても幼稚園の受け入れ可能数を増やそうとの努力はしているものの「待機児童」と言う場合にはやはり保育所の話がメインとなっており、本来異なった背景から求められてる幼稚園についても一緒くたに捉えられているのが現状のようです(もちろん、学校教育課の担当者レベルではそうではありませんが)。

 大津町では概ね3~4年程前から幼稚園の待機児童問題が顕在化していますが、現在の7歳~14歳までの年齢別人口が最も多い代において360名以下なのに対し、より直近世代である1~4歳までの年齢別人口は最も少ない年齢においても400名以上となっており、対象年齢人口が激増していることに理由があるようです。

 一方で対策としては、大津町としても3年前に陣内幼稚園の定員を15名、昨年には大津・陣内幼稚園でそれぞれ定員を5名ずつ拡大したものの追いついておらず、現状でも多数の待機者がいる状況です。また、それ以外にも待機となってはいないものの致し方なく町外の幼稚園を活用している家庭も多い状況であり、「子育てのまち」を歌う大津町において、かなりの家庭に負担を強いているのが現状です。
 また、受入れが先着順となる私立の幼稚園では、我が子を入園させるために前日、前々日から現地に並ぶ方々も少なからずいらっしゃるとのことです。

 この中で現在、町として努力しているのが、「既存の園の更なる定員拡大」、および町内の私立園にはかなりの割合で町外の方が入園している現状を踏まえ「町内住民への優先枠設置依頼(実現出来たとしても我が町だけの部分最適な解決策にしかなりませんが)」を進めているとの事です。

 この手の問題には「財源」をどうするかも重大な課題となってきます。私としては、もちろん新たな財源確保策を模索するのはもちろんですが、例えば利用頻度の低いハコモノを乱立させるよりは、子育てや福祉等の「人の実生活」「日々の暮らし」に密接に関わる部分にこそ重点的に財を投入していくべきだと考えています。

 そういった意味で、私も議員として、この課題を町の長にもより強く認識していただき、先進地研究等を通した早急な改善策の検討・実施をこれまで以上に進めてもらうともに、遅くとも来年には必要な予算措置をとり、受け入れ枠の大幅増員が進むよう議員としてもしっかりと取り組んでいきたいと考えています。 

| 言論・政策 | 01:43 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: 町立の幼稚園

 非公開コメントにて、以下のメッセージをいただきました。
 他のコンタクト方法がなく、かつ個人を特定できる情報がなかったため、名前を伏せたうえで返信コメントをさせていただきます。


> 町立幼稚園と私立幼稚園には保育の内容に格差があると思います。
> 陣内幼稚園と大津幼稚園には他の幼稚園や保育園では取り入れられている連絡ノートがない。子供の様子は送迎時の口頭のみ。しかし迎えの時間帯は大半の先生がトイレ掃除等をしている。対応して頂いた先生に子供の様子を尋ねると「担当ではない」とか「見てない」「子供に直接聞いて下さい」と言われる。



 以前、同じく幼稚園の問題について熱心な方から、町立と私立園の一般的な相違点として以下のような違いを伺いました。

町立幼稚園
 ・送迎バスなし、延長保育16時まで(※有料)、兄弟入園優先枠なし、休み期間中(夏休みや土曜日など)の保育なし

私立幼稚園
 ・送迎バス有り、延長保育あり(※18時まで無料 それ以降は有料)、休み期間中の保育あり(土曜日もあり)、兄弟優先入園枠あり


 これらの内容に関しては、町立と私立の保育料の違いという面からもサービスの格差について、個人的には一定の理解を示すことができます。
 しかし、今回ご指摘いただいている項目はそういった予算上の制約とは別の部分であり、運営・運用の改善で対応できる、また対応すべき項目だと感じております(もちろん、職員の現状の業務負荷も併せて確認する必要があるという認識です)。

 ついては、ご指摘いただいている内容に関しては、明日から私の所属する文教厚生常任委員会で始まる決算審査にて、現状を確認し、改善できるように執行部としっかり討議致します。

 なお、経過については、質疑・答弁の要旨という形で当該ブログでも改めて報告させていただきます。
 貴重な情報を大変有難うございます。

| 金田ひでき | 2013/09/11 00:02 | URL |















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