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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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モチベーション3.0

 モチベーション3.0とは、アル・ゴア副大統領の首席スピーチライターを務めたことでも知られるダニエル・ピンク氏が提唱する概念です。

 有名な「マズローの欲求5段階説」に通ずるところも多いのですが、この概念においては、人間の行動(労働)動機を以下のように定義しています。

 モチベーション1.0は、最も原始的な、人間の生物として本能的な動機であり生理的欲求と言えるもの。

 モチベーション2.0は、工業化社会の中で生まれた賃金や昇進などの報酬・メリットを動機とした社会的欲求や外発的な動機付けによるもの。

 モチベーション3.0は、人間にはそもそも、「学びたい」「想像したい」「世界を良くしたい」といった自己実現や社会貢献など欲求が備わっており、第3の内発的な動機付けがあるとするものです。


 それを前提に、様々な実験結果を基に、ルーティンな業務においてはモチベーション2.0による外発的な動機付けは有効である場合も多いが、創造性を求められる業務に関しては、この「報酬を前提としたシステムは創造性の喪失を招き弊害をもたらす」と説いています。

 そして、製造などのルーティンな業務は途上国へ移管されていく中(あるいは機械化される中)で、創造的な追及していく必要のある現代の先進国においては、モチベーション3.0を起点としたシステムを構築する必要があるということを、具体的な手法を交えて述べています。

 また、モチベーション2.0の「報酬」を前提としたシステムは、数字を追い求めるあまりに誤魔化しや虚偽、隠蔽などの「不正」に繋がる恐れがある一方で、モチベーション3.0の内発的動機付けでは得られる報酬が「活動自体の学びを深める(自己実現)」、「顧客を喜ばせる(社会貢献)」「ベストを尽くす」等であるため、様々な面から「目的に達するための理想的な行動」につながると説いています。

 遊びはもちろん、文化的なことであれ、スポーツであれ、趣味として「自分の好きなこと」は、如何に没頭して時間や体力を使っていても精神的な苦痛は殆どありませんし、一方では自己の成長や達成による喜びや充実感を得ることもできます(モチベーション3.0の構成要素)。 ただ、プロフェッショナルでもない限り、それで生計を立てることも(モチベーション1.0)、高い報酬や社会的評価を得ること(モチベーション2.0)もできませんし、活動自体が社会への貢献(モチベーション3.0の構成要素)に直接つながることも基本的にはありません。

 ロシアの作家ゴーリキーの言葉に「仕事が楽しければ人生は極楽だ。仕事が義務ならば人生は地獄だ。」というものがあります。 私は、このモチベーション3.0の感覚がサラリーマン時代からもの凄く良く分かるのですが、仕事においてモチベーション3.0を起点にモチベーション1.0、2.0が上手くつながれば、組織としてのアウトプットはもちろん、個人としての生活充実度も各段に高まります。

 如何に完璧な「企業戦略」や「行政政策」を描いても、実現レベルで求められるのは現場の従業員・職員である個人、そしてその集合体としての組織の行動であり、アウトプットです。

 だからこそ私は、「組織論」や「人材育成」「モチベーション」「働き方」という切り口をとても大切にしています。

| 言論・政策 | 15:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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