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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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【空港駅】県とJR九州の三里木ルートでの協議合意を受け、町が取り組むべきこと

 つい先日、JR九州が豊肥本線の分岐延伸は三里木駅を前提に協議・検討を進めていることを明言しました。

 その2日前に、大津町からの分岐延伸に向けた説明会を実施した直後だけに残念でなりませんが、JR九州社長からは併せて「豊肥線の一部区間を複線化させることも検討する必要がある」との認識が示されているため、その点には期待しています。

 現在、活動&町政報告誌「新風!」の配布中であり、その際にも当該案件に関しては多くの方に内容の説明や意見を求められます。
 
 注目度はもちろん、町への影響度が非常に高い内容ですので、私の見解と考えをあらためてまとめます。


【1/24住民説明会の意義】
 このタイミングでの発表ですので、少なくとも町長は説明会前から状況を把握していたのではないかと思います。 また、真意は測りかねますが、個人的には県とJRのミーティングが近いために説明会の設定を急いだと推察したところです。

 説明会の開催自体への疑問の声もありますが、最終的に肥後大津駅分岐になるにしても、三里木駅分岐になるにしても、当該説明会の意義はあったと個人的には考えています。

 こうした案件は政治判断が非常に大きいため、地域として話を盛り上げて、三里木ルートになることによる様々な懸念点、および影響緩和のための要望を具体的な形で、住民とともに強く発信していくことは、確かに有効ではあります。

 表現が適切かはわかりませんが、まだまだサイレントマジョリティとノイジーマイノリティでは後者の方が強い影響力を持ちやすいのが地方の政治です。 そして、ノイジーマジョリティであれば、なおのことです。

 ただ、豊肥本線の分岐延伸を含めたアクセス改善は2017年12月の県議会で示されており、多くの方が指摘されているように、町としての動き出しが遅かったのは確かです。 しかし、時間は巻き戻せませんので、今この瞬間が事を起こすための最速のタイミングになります。

 こうした状況も踏まえて、作業・手続きを中心に大津町が今後行うべきことを考えてみました。 恐らく漏れも沢山あると思いますので、色々とご意見を頂ければ助かります。何事も、まずは議論の“たたき台”を提示する者が必要だと考えています。


【大津町が今後行うべきこと】
①三里木から分岐延伸する場合の影響分析(正確な動向把握も必須)
②町として必要な都市計画・施策の整理
③県やJRに対して外せない要望の整理


 また、検討の過程においては、影響を受ける近隣自治体や企業との連携も必要です。


 一つひとつ補足します。


①三里木駅から分岐延伸する場合の影響分析

 まず何よりも優先すべきなのは影響分析です。それがあって初めて、具体的な形での県への要望や町としての都市計画、施策を考え、論議することができます。

 影響分析するうえではリアルタイムかつ正確な動向把握が前提になりますが、明言されていない部分で影響度の大きい要因は「単なるアクセス改善(駅設置のみ)」なのか「住宅や商業施設エリアも含めた複合開発」なのかだと考えています。

 後者であれば、たとえ新駅開発が阿蘇・大津方面への減便を伴わないものだったとしても、大津町の今後の人口動態に大きな影響が出るものと思われます。大津町の人口増加は転入者が転出者を上回る社会増による要因も大きく、利便性の高いエリアに新興住宅地や集合住宅が増えれば大津町への流入にも影響があります。また、ホテルなどが増えれば大津町の旅館業や(主に夜の)飲食店への影響も小さくありません。


(想定される懸念点:アクセス)
減便による利便性低下
乗り換え・待ち合い負担増
空港ライナーの廃止
(車内の混雑)

(懸念点:都市開発・商業)

流入人口減少、および付帯する様々な影響
連絡駅(町)としての機能低下に伴う滞在・宿泊人口減少による、ホテル・旅館および飲食店の顧客減

(懸念点:阿蘇地方などへの影響)

減便による利便性低下
乗り換え・待ち合い負担増
上記の影響による人口や観光客の減少


② 町として必要な都市計画・施策の整理

 県やJRへの要望事項ばかりが先行していますが、まずは影響分析を踏まえた町としての戦略、新路線を織り込んだ都市計画と施策の整理が必要です。そうすることで、町が独自でおこなうべきこと、県へお願いすべきこと、JRへお願いすべきこと、を具体的に描き、実行することができます。今の段階で薄ぼんやりとした要望を投げかけても大きな効果は期待できないと考えています。

 したがって、直接的な空港への延伸からは一部外れますが、都市計画案として大津町の交通の要衝およびベッドタウンとしての位置づけが変わる可能性も見据えた、新たな賑わい、暮らしやすさに繋がる都市計画が必要であると考えています。

 まず、肥後大津駅近郊は南北ともに庁舎エリアと一体感を出しながら賑わいを生む必要があると考えています。岩手県のオガールを近隣店舗などとの融合で生み出すイメージです。

 また、東部は少なくとも立野駅まで電化したうえでスポーツの森駅を新設することで、まだまだ開発の余地のある当該エリアの発展につなげるとともに、新路線で繋がる県民総合運動公園との連携も模索できると考えています。こちらは前議会一般質問で提言した「スポーツによる町の活性化(スポーツコミッション)」とも大いに関係します。 

 さらに、国道443号の片側2車線化と杉水へのインターチェンジ新設も踏まえて、カントリー東側あたりに、例えばコストコのような県外を含む町外からの消費も見込める、あるいは空港を利用する外国人観光客が免税品等を買い求めることもできるようなモールができれば、未来図も随分明るくなるのではないかと、まだまだ朧げながら考えています。

 また、動向を見ながらですが、工業団地の開発にも改めて検討する必要もあるのではないかと考えています。さらに、大津町に定住することの魅力を増すための「教育・福祉面での独自計画・施策」の重要性も増します。


③県やJRに対して外せない要望の整理 ※ここでは国は除外
 上記を踏まえて、各所へは明確な理由と背景のセットで、主に以下のような要望・相談が必要だと考えています。

減便および乗り換え負担の増加に繋げないこと(県・JR)
 ※空港行はすべて乗り換えとすることで可能(空港⇔三里木の専用車両配置)
空港ライナーを維持すること(県・JR)
肥後大津駅から阿蘇方面の路線を早期復旧すること(県・JR)
立野駅までへの電化およびスポーツの森駅の新設(県・JR)
県民総合運動公園とスポーツの森駅の連携(県)
国道443号の東側(消防署南側)エリアの開発許可(県)
阿蘇、菊池エリアへの諸々のマイナス影響を踏まえたうえでのプロジェクトの再考(県)

 もちろん、新設路線の話と同時にしていくと論点がぼやける内容もあるため、その点は整理が必要だと思いますが、少なくとも上記のような要望・相談が短中期的に必要だと考えています。

 長くなりましたが、地の利の面での強みが低下するとすれば、今後は町としてのより具体的な戦略と計画がなければ、状況は厳しくなるものと考えています。

 私とは異なるご意見も多くあろうことかと思いますが、大津町が今後も発展し、住み暮らす人々の生活が向上するように、私も職員の方々、そして住民の皆さまと知恵を絞り、論議しながら、町の未来を描いていきます。

| 言論・政策 | 00:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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