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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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児童虐待および虐待死の防止に向けて必要な取り組み(質問への回答)

 メールや電話などで様々な意見を頂きます。

 公開できないものが大変ですが、今回は公開コメントでのやりとりでしたのでFacebook経由で頂いた質問・ご意見を共有いたします。


【質問】
>>こんばんわ、千葉県の女児虐待死の件どう思いますか、僕は、教育委員会、児童相談所の人たちは、本当に真剣に物事を捉えていないようにしか思えません、他人事のように事を進めているようにか映りません、役人まかせでは、子供の尊い命は守れません、家庭、学校、役所では、児童の命は守れない気がすますので、事前に警察の介入をお願いすべきと思いますが、貴殿は、学校関係者との交流がありますので、お伺いを致します。


【回答】
>>学校関係者との交流云々ではなく、諸々踏まえたうえでの個人的な見解です。

 まず、事前介入というか、おっしゃる通り、子どもの命と安全を守るためには警察との連携が必要だと私も考えています。 具体的には、「児相が危険性を評価できずに警察への情報提供に至らないケース等も踏まえた、通告窓口からの一気通貫した情報共有」、さらに「職員が親からの強烈な拒絶により保護ができないようなケースを踏まえた、訪問時に警察が同行するような連携の仕組み(大阪の事例)」も必要だとだと考えています。もちろん、上記の制度・仕組みが構築できても現場レベルで上手く回していけるとは限らないので、実際には具体論の部分で様々な議論や調整が必要です。

 そのうえでいくつか追記します。

 今回は児相の対応のまずさが全面に出ていますが、子ども達のために真摯かつ毅然とした対応をしている職員さんや委員さん(および上手く機能している児相や教育委員会)も多数存在するでしょうし、実際に児相の介入で救われた児童・生徒も沢山います。まず、その点は冷静に評価する必要があるでしょうし、全件を警察主導でやるのは人員的にも恐らく難しく、だからこそ「連携」という体制になると思っています。
 もちろん、警察との連携を語る前に、今回の事例での問題点を一つひとつ検証し、組織内部の既存の在り方を改善することも前提になります。こうした場合、単一の改善策に解を求めがちですが、全体を踏まえた複数のアプローチと改善が必要だと思っています。全てを解決できる万能の策というのは中々ありませんし、人が関わる以上は抜け、漏れやミスも付きものです。

 また、虐待把握件数は年々増加しており、児童福祉司1人当たりの児童虐待の相談対応件数は全国平均で40件ほどと、全く足りておらず、ここにも課題の一旦があると思っています。

 さらに強調したい点として、今回の件は児相の対応のまずさから児相の改善や警察の介入ばかりが声高に叫ばれていますが、これはあくまでも「発覚後」の話です。上述のように発覚後の対応の改善を進めるのは前提として、「如何に把握するか」ということも議論すべきことであり、ここにこそ、町としてできること、やるべきことが多分にあると考えています。

 今回の件も児童がアンケートに記載しなければ、そもそも発覚すらしないままに、同じような許しがたい結果に繋がったかもしれません。そうした「顕在化していない事例」も決して少なくはないと考えています。

 虐待に限らず、私は以前から、子ども達の幸せのためには家庭・学校・地域が重層的に連携する必要があり、行政はその制度や仕組みを整える必要があると主張しています。
 今回の件のように、家庭に問題があるケースもあれば、学校(教員や児童・生徒間など)に問題があるケースもあり、さらには両方に問題があるケースもあります。
 例えば、家庭での虐待に学校が気付かないケースや、学校でのいじめに家庭が気付かないケースがある、こうした時に相互で察知できるような仕組みづくり、研修・講演を通した啓発などが必要でしょうし、家庭・学校のいずれも児童の違和感に気付かない場合には近隣住民や学校ボランティアが察知するような連携や仕組みや関係づくりが必要だと考えています。

 こうして、3者と行政が重層的なセーフティーネットを築いていくことが、「全ての子ども達が幸せである」ために不可欠な取り組みだと思っています。

 答えになっているかは分かりませんが、私としては、そのように考えています。もちろん、虐待の背景は様々ですが、そもそも虐待を起こさないための取り組みが必要であることは言うまでもありません。

 文章化するとどうしても、言葉足らずな部分や齟齬も生まれがちですので、別途直接でも意見交換させていただければ幸いです。

| 言論・政策 | 16:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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