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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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「楽しい!」をデザインする

 6月1日発行予定の「おおづ議会だより」の特集記事は、統一地方選挙を振り返っての【若者の低投票率】です。

 執筆は尚絅大学の学生であり、同大学との連携記事は16回目で早や4年です。

 中々手厳しい意見も多くありますが、ぜひ多くの方にお読みいただければ幸いです。

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 さて、記事を読んでも感じましたが若者に限らず、「選挙に行かない理由がある」というよりも「行く理由がない」という視点で考えた方がスッキリしそうです。

 よく言われる「政治に対する無関心」は、結局何も変わらない、あるいは誰がなっても一緒という「期待のなさ」に大きく起因しているとも言えるでしょうし、投票所へ行っても何か特典があるわけでも、楽しいわけでも、仲間内から評価されるわけでもありません。

 実際には、政治家の思想も政策も地力も色々ですし、シルバー民主主義と言われる一方で若者が投票率で存在感を示せば広義の”特典”もあり得るわけですが、個人ではなく全体の話なので中々インセンティブを実感できません。

 最近読んだ書籍に『「得を説く」だから「説得」』という言葉があり、別の書籍には『人間は基本的に「正しいこと」よりも「楽しいこと」に流れる』という主旨の言葉ありました。

 投票であれ、ボランティアであれ、例えば「好きなアーティストの無料ライブがある日」と重なれば、多くの人はそちらに流れます。 もっと言えば、「お家でゆっくりする」を選択します。 もちろん、楽しいことを我慢してでも「正しい(必要)」と思う活動を優先する人もいますが多数派ではないのが現実です。

 そこで、我々が考えなればならないのは、もちろん「正しいを説く」ことも必要なのですが、上述した「得を説くこと」、さらに「楽しいをデザインすること(「正しい」を「楽しい」に)」変えることだと思っています。

 多くの人間は、「社会的・道徳的に正しい」ことよりも、「嬉しい・楽しい・気持ちいい」ことに流れる("楽"な方へ流れる)傾向にあります。

 それは、「これだけ儲かりますよ」かもしれないし、「これだけモテますよ」かもしれないし、「これだけ人から褒められますよ」かもしれないし、「これだけ人脈が広がりますよ」かもしれないし、「美味しいものが食べられますよ」かもしれない。

 ある方は、これを「下心をデザインする」と表現されていました。 そんな仕組みや仕掛けを併せてデザインする。

 いずれにしても、「自分達の代表は自分たちで選ぼう!」、「選挙に行くのは国民の義務!」、「投票するのは社会人として当然!」と標語的に唱えても、やはり投票率の劇的な向上は望めないわけです。

 もう一つ大事なのは、強制や社会的な圧力のようなものではなく、「自分から動き出したくなるような空気感の醸成とメッセージの伝え方」とでもいうのでしょうか。これです。

 もちろん、「みんな」ではありませんが、そんな空気が生まれれば、自ずと候補者についても興味を持つ方も増えてくると思います。

 オーストラリアでは投票が義務付けられていますが、一方で投票所でソーセージが提供されるため、有権者にとって大きな楽しみの一つとなっているそうです。 「面倒くさいけど義務だから投票に行こう」ではなく「選挙イベントに行こう!」という、得やワクワク感に繋げる。

 不純なようでもありますが、投票やボランティアに限らず、まちづくり全般において、こうした得を説くアプローチも多くの参加、参画を得るために必要なことだと考えています。

 だいぶ話が拡散しましたが、「楽しさ(ワクワク)をデザインする」という視点は、制度・政策を検討するにあたって、常に頭に入れて取り組みたいと思っています。

 「確かに正しいけれど、それで本当に人は動いてくれるのか」は、自問すべき重要な問いです。

| 言論・政策 | 21:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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