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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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よく考えたらそれっておかしくないかい?

◎改善の起点は何処にあるのか

 今回の一般質問をあらためて眺めながら、「改善・改革が起こるのはどんな時か」を考えてみました。

 これまでに何度も書いていますが、行政には競争がないので民間のようにサービス向上や効率化のインセンティブが働きにくい(※)という構造も前提にはあるわけですが、結果として、そもそも解きたい「課題=アジェンダ」が設定できてない、ということが考えるべき起点のように思います。

 どの業界や組織でも起こることですが、「不便であること」、「非効率であること」、「非合理であること」を当たり前、仕方ないこととして受け入れてしまうことが問題であって、現場で働く職員に「アイデア」や「創造性」がないわけでは決してない。

 適切な課題設定ができれば結構な速度で現場レベルでの改善もそれなりには進んでいくはずであり、そのレベルでの改善には、必ずしも創造性に溢れる首長や議員は必要ありません。

 まずは、いまの常識に疑問を持つこと、あるいは些細でも疑問や違和感をスルーしないことが、改善の起点。これは、どんな組織でも業態でも根っこは同じだと思います。

※町のサービスが気に入らないからと言って引っ越すケース(民間で言えば相対的なサービス劣後による顧客流出)は極めて稀




◎「いまの常識に疑問を持ち、違和感と向き合うこと」の大切さ


 多くの人が当たり前に受け入れていることも、一歩引いてみるとおかしいことは山ほどあります。

 その「仕方ない」や「当たり前」、「そういうもの」は本当に、仕方なくて、当たり前で、そういうもの、なのか。

 今回の一般質問の内容で言えば、「公営住宅の募集は年4回のみのため最長で3か月間、”入居できるはずなのに入れない”状態になる(→1~2か月ごとの募集や、条件付きの随時募集の工夫もあり得るのでは)」、「前の入居者自身に現状復旧してもらったうえでないと新たな入居者を募集できない(→長期化するなら町が補修して実費請求し、物件は貸し出した方が合理的では)」、「ファミリー向けの物件は多く空いている一方で単身の入居待機者が存在している(→家賃を変えないことを条件に単身者入居を認めるやり方もあるのでは)」、「遺品を整理しないと貸し出せないが相続人・保証人に連絡がつかず無断で処分もできない(→そもそも遺品整理に関する契約を事前に入居者と交わしておくことで解消できるのでは)」など色々あります。

 このレベルの改善には特別な創造力もアイデアもいりません。必要なのは「何かおかしい」、という疑問や違和感を持ち、それに向き合う姿勢です。

 目の前の世界を、「当たり前」と受け止めるのではなく、世界を広げて比較相対化してみる。もちろん、疑問から生まれた個々の改善案が実現できるかどうかは別ですが、課題設定ができれば色んな可能性を探れます。

 序盤でも書いた通り、トップやマネジャーに求められるのは、必ずしもその個人の能力に依存する飛び抜けた創造力やアイデアではありません。

 確かに一つの組織にどっぷり漬かると違和感も持ちづらくなりますが、それでもまずは職員一人ひとりが違和感に気付き向き合い、自由闊達に指摘しあえる空気感や仕組みを創ること、その後は、それらを明確に言語化して適切な課題(アジェンダ)の設定をすること、そして実際に変革するだけの采配や余力を生むこととも言えるわけです。

| 言論・政策 | 17:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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