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大津町議会議員 金田ひできの『新風!』

熊本県大津町の議会議員、金田ひできのブログ 『新風(しんぷう)!』

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大津町の子ども達には人生の最高のスタートを(学力編)

 つい先日、大津町の教育に対するご意見のメールを頂戴しました。

 内容の要旨、ご指摘の内容に対する私なりの考えを共有させていただきます(教育関係の話は全体を書き始めればキリがありませんので、論旨を明確にするためにも直接的にご意見を頂いたテーマに極力焦点を当てて記載しています)。


【ご意見の要旨】

■学力以外にも大切なことが多くあるのは重々分かるが、その点は前提として学力面にもより一層こだわっていく必要がある。

■菊陽町や市内などに住む知人と話をするたびに、同市町と比較して大津町の中学校は学力面で大きく水をあけられていると感じている。また、自分は子育てを終えたが、大津育ちの自分自身、そして我が子の経験・境遇と照らしても、そのような実感がある。

■市内の進学校が校区外となっている点も、大津の子ども達にとって不利益である。

■学力などの多様な育ちにおいては小学校、幼保育園も重要であるが、大津町では何かに特化した園はわずかだと感じており、もっと何かに特化した園を充実させてほしい。

■以上も踏まえて、もっと学力面にもこだわって、大津に産まれ育つ子ども達に今より広い厚い将来を準備してあげたい。そうして今も素敵な大津町をより良い町にしてほしい。


【金田の考え(メールへの返答)】
※ご意見を頂いた方の立場としては、知的好奇心や人間関係、その他多様な学びの重要性は重々承知されており、そうした環境構築は前提として、その上で「児童生徒に対して如何に学力の保障をしていくか」というところがスタートラインになっているため、私も同様に諸々の前提は踏まえたうえで学力面に限定して述べています。
なお、「学力」と「その他の多様な学び」は二項対立の概念として間々議論されますが、個人的にはそうではないと思っています(「学力を重要視すること」と「その他を軽視すること」は別の話であり対立しない)。


 学力が全てではありませんが、私も大津町の子ども達が進学であれ就職であれ、将来を選ぶ時期になった際により多くの選択肢を得られるように、(一方ではもちろん豊かな心や感受性を養うための多様な機会をしっかりと設けながら)、学力にも今以上にこだわっていくべきだと考えています。

 また、もう一つ大切な視点として、好きでも嫌いでも義務教育中は勉強をせざるを得ません。
 理解できないばかりだと苦痛ですが、学力が向上して勉強への苦手意識や嫌悪感が少なくなれば、学校が子ども達にとって、ちょっぴりでも今より幸せな場所になると思っています。


 さて、頂いた内容に関しまして、私の知る限り5年以上前から続く傾向ですが、【大津町は県・全国平均と比較しても小学校までは高い学力水準にあるものの、中学校になると相対的に学力が低下する】という状況にあります。

※参考 「令和元年度全国学力・学習状況調査」の結果について(大津町)


 また、菊陽町の情報は公開されていませんでしたが、おっしゃる通り合志市と大津町を比較すると、合志市の方が大津町よりも若干ながら全国学力・学習状況調査の結果が高く出ています。

※参考 令和元年度(2019年度)全国学力・学習状況調査について



 ただし、このデータでは勉強が「得意な層」と「苦手な層」の散らばり具合などが見えません。実際に学習支援ボランティアを通して感じている感覚としては、単に「平均を伸ばす」という発想ではなく、「得意な層はより伸ばし、ついていけなくなっている層には的確にサポートする」という両面の方策が必要だと考えています。
 たとえば、小6の段階で小5やそれ以前の算数の内容理解が厳しい児童も少なからずおり、何とか中学に入るまでに苦手の克服をさせてあげるのが、学力面でより良い再スタートを切ってもらうために不可欠だと思っています。

 しかしながら、ボランティアでの学習支援時に1対1の指導であっても真に理解してもらう難しさを感じているのも事実であり、一つには今号の報告誌にも書かせていただいたように、上手にICTなども取り入れながら、得意な子も苦手な子も習熟度に合わせて自分なりの学力を伸ばせる環境を創ってあげたいと考えています。

 また、勉強にはやり方もあるので、(対象学年はもう少し調査・分析が必要ですが)、小1、小4、中1くらいの節目の段階で、ノートの取り方や参考書の活用、予習・復習のポイント、記憶法など「勉強の仕方」の指導を盛り込めないかと考えています。


 次に実際の進学実績に着目すると、所謂、偏差値上位校への進学は菊陽町や合志市と比較して圧倒的に少ない状況にあります。これは、通学を考えた際の距離的な影響もあるかと思いますが、ご指摘の通り「校区外」の壁が大きく影響していると考えています。
 なお、これには実際に、より高い合格点が必要なこともありますが、一部進学校などへは校区外からでは「目指す山が高すぎて、そもそも目標にする気持ちにならない」という面もあるように思います。

 さらに、その面も含めて学校全体として、「受験勉強に力を入れる」という雰囲気が生まれにくいのではないかと感じています。私は東京の大学に進学しましたが、都心部出身の友人と話をすると、やはり全体としての意識や雰囲気に大きな差があり、それが個人の姿勢にも影響しています。

 ここへの対応としては、キャリア教育を含めたモチベーションを上げるための取組み(動機付け)も必要でしょうし、決定権は町にはありませんが、以前から知事も必要性を認識している「校区外の定員枠の更なる拡大」は、町として県にも強く要請していく必要があると考えています(地方の高校の現状を踏まえると全域1区制は弊害の方が多いという認識です)。

※参考 知事への直行便 県立高校の通学区域等に関するご意見


 次に、町立以外の幼保育園の保育・教育方針に関しては町としては何とも言えませんが、私の知る限りでは各園で確固たる理念と方針を持って取り組まれていると感じています。
 一方で就学前教育の重要性や有効性は多くの研究結果からも示されていますので、町立の幼保育園のプログラムは(結論ありきではなく)いま一度しっかりと考える必要があると思っています。
 また、同じく就学前教育については、町主催の講座・講演などの機会も設けたいと考えています。


 結びに、個々の取組みとしては相反するケースもありますが、「(将来の思い出にもなる)”今”を楽しく生きる」という意味でも「”将来”を幸せかつ逞しく生きる」という意味でも、大津町の子ども達には人生の最高のスタートを切らせてあげたいと考えています。

 すぐにできることも、予算や人員、諸調整の面で時間がかかることもありますが一歩一歩着実に、一方で子ども達にとっての1月、1年の重みも十分に認識しながら、進めていけるよう引き続き努力いたします。

 以上、答えにはならない部分もあるかと思いますが、私なりの考えを記載し、返信とさせていただきます。

| 言論・政策 | 15:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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